競馬のメモ帳

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【京都新聞杯'24 編】データで見る今週の重賞

5月4日 京都11R

京都新聞杯

このレースをデータの面から自分なりに分析していきたいと思います!

 

 

京都新聞杯

先ずは改修後の京都芝2200mの馬番別成績から見ていきましょう。

サンプルは大して多くないんですが、何となく「9番枠の成績が良いなー」「真ん中より内目がいいのかなー」といった感想を抱くと思います。

 

ただ外の枠ほどレース数が少なくなっているので、このままでアテになるデータとは言えません。

そこで次に条件で枠番別成績を見てみます。

5枠と8枠が頭一つ抜けている印象です。

これを踏まえて、5枠と8枠のうち5枠のみ、又は8枠のみが連対したレースの出走頭数を調べていきましょう。

 

<5枠と8枠のうち、5枠"のみ"が連対>

①23/5/6 京都新聞杯 12頭

②23/5/7 烏丸S 15頭

③23/10/8 清滝特別 12頭

④24/1/21 4歳上1勝  17頭

⑤24/2/11 京都記念 12頭

平均出走頭数:13.6頭

<5枠と8枠のうち、8枠"のみ"が連対>

①23/4/23 平山特別 10頭

②23/4/29 矢車賞 7頭

③23/5/7 3歳未勝利 9頭

④23/5/27 3歳未勝利 13頭

⑤23/11/4 3歳上1勝 11頭

⑥23/11/4 3歳上2勝 11頭

⑦24/4/27 4歳上1勝 10頭

⑧24/4/27 矢車賞 12頭

平均出走頭数:10.375頭

 

この様に出走頭数に明らかな差異が確認できます。

14頭立てだった場合の5枠って8/9番なので、9番枠付近の成績が良いのは単なる偶然ではなさそうです。

因みに小頭数の時に外枠が良いという傾向は弥生賞なんかでも有りますね。

気を付けたいのは、単に5枠と8枠が良いよという話では無いという事。

出走頭数に明確な傾向があるという事は意識しておいてください。

 

もう一つ気になったデータとして、前走人気別成績前走着順別成績を見て頂きます。

これは過去20年の京都新聞杯のうち、中京開催だった昨年・一昨年を除いた集計です。

このレースで馬券に絡んだ馬のうち、前走で勝利している馬は全体の4割にも及び、3着内まで含めれば過半数に達します。

また前走でも人気を背負っている馬が多く馬券内に入着しており、前走で1.2番人気だった馬が過半数を占めています。

 

これを踏まえて、同じ条件で当日の人気順別成績を見てみましょう。

人気馬が順当に来ていることが解ります。

紐荒れを狙うにしても、3着内率で2割超の6番人気か、1割超の8番人気ぐらいまでで考えておく方が無難な印象です。

 

次に中穴をねらうために有効なデータは無いかなーと探してみたんですが…

脚質別成績当日のペース傾向を見て頂きます。

同じく中京開催を抜いた過去20年の集計ですが、脚質・ペース共に顕著な傾向がありません。

逃げが厳しそうな印象が有りますが、この馬券に絡んだ4頭には昨年のリビアングラスと2019年のロジャーバローズがおり、近年は逃げ馬が馬券内に来ているのでコレも軽視は出来ません。

穴をねらうなら前述の枠と、やはり近走内容をしっかり見極めて考える必要が有りそうです。

 

 

まとめると…

近走内容を重視しつつ、人気どころから点数を抑えた買い方が必要になってきそうなレースです。

繰り返しますが過度な穴狙いはデータ的に有効ではありません。

それでも突っ込むなら、近走内容をしっかりと分析して、データ的傾向から外れた結果に着地するであろう理由付けが出来るかどうかを考えていく必要があると思います。

 

 

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【NHKマイルC'24 編】データで見る今週の重賞

5月5日 東京11R

NHKマイルC

このレースをデータの面から自分なりに分析していきたいと思います!

 

 

NHKマイルC

このレース、馬番とかでデータを拾ってても大して特徴的な結果は得られないのですが、人気薄だけ注目していくとちょっと不思議な傾向があるんですよね。

馬番別成績で、6番人気以下の馬のみを集計したデータです。

10~14番枠あたりの成績が良いことが解ります。

因みに東京芝1600m全体の結果を見るとコチラ。

コッチでも10番枠と14番枠の単勝回収率がちょっといいです。

なぜかは解りません。無理やり考察するなら、マークされにくいとか、潜在的に注意が向きにくいとか?

軸に出来るようなデータでは到底ありませんが、紐選びで迷った時に真ん中よりちょっと外目の馬に注意を向けてみてはいかがでしょうか?

 

次に前走条件別成績を見ていきます。

過去20年の実績ですが、開催時期的に前走中山Vs前走阪神といった感じです。

各場の芝を走った馬の3着内率を計算していくと…

中山:31/181≒17.13%

阪神:24/113≒20.35%

という事で、前走関西を走ってきた馬が優勢です。

美浦所属と栗東所属で集計を取っても同様で…

美浦:20/140≒14.29%(3着内)

   14/140≒10.00%(連対)

   8/140≒5.71%(勝率)

栗東:40/216≒18.52%(3着内)

   26/216≒12.04%(連対)

   14/216≒6.48%(勝率)

この様にデータの上では西高東低的な結果が出ています。

 

なんですが。

これを過去10年の集計に代えるとちょっと様子が変わってきます。

中山:14/78≒17.95%

阪神:13/66≒19.70%

若干差は縮まりましたが、それでもまだ前走関西組優勢。

所属別も見てみます。

美浦:10/64≒15.63%(3着内)

   9/64≒14.06%(連対)

   4/64≒6.25%(勝率)

栗東:20/114≒17.54%(3着内)

   11/216≒5.09%(連対)

   6/216≒2.78%(勝率)

連対率と勝率が一気に逆転しています。

しかし条件別の成績が逆転していないところを見ると、美浦所属馬で前走関西遠征を行っている馬に妙味が有りそうです。

 

この様に近20年と、それよりも短い期間とでデータとをった際に、違う結果が表れているものが他にもあります。

レースラップを比較していきましょう。

これは近20年のレースラップのうち、良馬場ではなかった2023年、2008年、2007年、を除いて一覧にまとめたものです。

近5年と近20年を比較すると、2ハロン目が速く6・7ハロン目も速い、しかし最後1ハロンは若干近5年の方がかかっているという結果でした。

2ハロン目が速いので近5年の方が先行勢は脚を使わされていると言えます。つまりハイペース化です。

後半の時計も早く、しかし最後に時計が掛かっているという事で先行勢が沈んで行っている事も解ります。

 

脚質別成績を比較してみると一目瞭然。

<近20年>

<近5年>

明らかに先行勢は苦戦傾向にあります。

従って差しへの警戒は必須ですが、これは近年のハイペース化によって先行勢には不利な展開になっている為と推測されるため、メンバー構成や並び的にペースが落ち着きそうな場合は勿論先行勢も無視できません。

 

まとめると…

展開読みと末脚のキレが大事になりそうなレースです。

繰り返しますが先行勢がノーチャンスという訳では全くないので、展開がどうなるかに応じて各馬どの程度能力が発揮されるのかをフラットに見る必要があります。

また前述の通り近年は美浦所属馬の躍進が著しいので、その辺りも馬券に落とし込んでいきたいところかなと思います。

 

 

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【天皇賞(春)'24】土曜の馬場傾向と推奨馬

2024/4/28

京都11R 天皇賞(春)【G1】

 

土曜の馬場傾向を振り返りつつ、天皇賞の推奨馬を1頭ピックアップしてご紹介します!

 

 

今週の投稿記事

先ずはこちらから今週投稿した記事をご覧ください!

 

 

天皇賞(春)

先ずは土曜に行われた芝のレースを確認していきましょう。

サラ系3歳未勝利【2024年4月27日京都4R】

1着 ⑯ニックオブタイム 逃げ

2着 ⑮サマーアゲイン 先行

3着 ①ギルトエッジ 中団

(ハイペース)

サラ系3歳未勝利【2024年4月27日京都5R】

1着 ④ハミング 先行

2着 ①シスコ 中団

3着 ⑨ホウオウアムルーズ 中団

(ハイペース)

サラ系4歳上1勝クラス【2024年4月27日京都6R】

1着 ⑨ローレルキャニオン 差し

2着 ①ジュンツバメガエシ 中団

3着 ⑩ダノンクロム 中団

(スローペース)

矢車賞【2024年4月27日京都9R】

1着 ④チルカーノ 差し

2着 ⑪アクアヴァーナル 逃げ

3着 ⑥サクソンジェンヌ 追込

(ハイペース)

御池特別【2024年4月27日京都10R】

1着 ⑤プリモカリーナ 先行

2着 ④テラステラ 差し

3着 ⑩アロマデローサ 差し

(ミドルペース)

 

全体的に時計が速く、それゆえかハイペースになることが多かったです。

それゆえに逃げ切りという場面は少なかったですが、かといって前が止まる様な感じでもなく、スピードのある馬であればそのまま残るのかなという印象がありました。

 

以上を踏まえたうえで天皇賞春の推奨馬は…

⑭テーオーロイヤル

 

正直スピードという点ではこの馬より優れる馬は多いと思いますが、ハイペースが想定される分消耗戦となる訳で、そういった時に活きるのがやはりスタミナです。

ここでいうスタミナとは、具体的には長距離を走っても勝負所でキレが失われない、末脚の持久力の事を指します。

前走や前々走がそうであるように、この馬は長距離を走っても34秒台の脚が使えるタフネスがありますから、今の速い時計が出る馬場でこそ活躍が期待できるのではないかと思います。

 

 

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【青葉賞'24】土曜の馬場予測と推奨馬

2024/4/27

東京11R 青葉賞【G2】

 

東京の土曜の馬場傾向を予測しつつ、青葉賞の推奨馬を1頭ピックアップしてご紹介します!

 

 

今週の投稿記事

先ずはこちらから今週投稿した記事をご覧ください!

 

 

青葉賞

先ずは先週日曜に行われた芝のレースを確認していきましょう。

 

サラ系3歳未勝利【2024年4月21日東京3R】

1着 ④パストラーレ 逃げ

2着 ③ハニーコム 先行

3着 ⑥モズマサニャン 先行

(スローペース)

サラ系3歳未勝利【2024年4月21日東京4R】

1着 ①ポルトフェリス 逃げ

2着 ⑤ルーベンス 追込

3着 ⑨トラストボス 差し

(スローペース)

サラ系3歳未勝利【2024年4月21日東京5R】

1着 ⑩バランスダンサー 逃げ

2着 ⑨ヴァイザーブリック 先行

3着 ④パーセルペパー 先行

(スローペース)

サラ系4歳上1勝クラス【2024年4月21日東京8R】

1着 ⑨ジュドー 先行

2着 ⑦ハワイアンタイム 先行

3着 ③アサクサヴィーナス 逃げ

(ミドルペース)

石和特別【2024年4月21日東京9R】

1着 ⑦ジェイパームス 先行

2着 ④ヴィルトフリーゼ 差し

3着 ⑧ルクスビックスター 中団

(ハイペース)

サンスポ賞フローラS【2024年4月21日東京11R】

1着 ⑧アドマイヤベル 中団

2着 ③ラヴァンダ 先行

3着 ⑬カニキュル 追込

(ミドルペース)

 

最後にクッション値を比較します。

4/21(日)7:00・・・9.5

4/26(金)10:00・・・9.4

 

先週日曜は、開幕週らしく速い時計が出ていました。

クッション値を比較しても日曜とはほとんど差が有りませんし、今週も同様にある程度早い時計が出て、そう簡単に前が止まらない馬場傾向が続きそうです

 

以上を踏まえたうえで青葉賞の推奨馬は…

⑬マーシャルポイント

 

前走のフリージア賞は途中からハナに立つ形になりましたが、恐らく意図したものではなく、行く馬がいなかったために流れの中で自然とハナに立つ形になったのだと思います。

当初想定していた形では無かったと思いますが、しっかりとペースを作って完璧に対応してくれました。

前々走の未勝利戦の様に控える形でも競馬が出来ますし、レースセンスが高く2400mの距離も問題なくこなしてくれるでしょう。

 

 

以上、宜しければご参考ください!!

 

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【天皇賞(春)/青葉賞'24】出走各馬の短評

2024/4/27.28

東京11R 青葉賞【G2】

京都11R 天皇賞(春)【G1】

 

各重賞出走馬の前走の内容を中心に全頭の短評を行っていきます!

 

 

青葉賞

①サトノシュトラーセ

前走は毎日杯で6着。

ほぼ一団の後方という位置から直線で弾けきれずという内容でしたが、全体時計が速かったので着順ほど評価は落とせません。

抜け出してからフラフラするような場面が過去あったので、前に馬を置いて競馬が出来るこの枠はかなり良いと思いますが、出遅れでもしてしまえば最後方からの競馬を強いられる様な枠でもあるので、何とかスタートを決めてほしいところです。

 

②グランアルティスタ
前走は阪神2400mの未勝利戦で1着。
スタートが良くなかったもののリカバリーが早く、行き脚の良さを感じました。
先行策がハマりそうな印象で、今回2番枠に入れたことは好印象です。
2着に退けたマイクユーマインもその後未勝利を突破しているので、レースレベル自体も低くありません。
とはいえ重賞で強く推せるほどだったかは難しいところでしょうか。

 

③ニシノフィアンス

前走は山吹賞で5着。

外から差してきましたが、トラックバイアスは効いており、あまり高い評価はできない様に思います。

コーナーで上がって行こうとしたところで不利もあったため見直したい部分も有りますが、総合的に見て、現状では重賞は少々荷が重いように感じます。

 

④ロジルーラー

前走は山吹賞で10着。

逃げて早々に失速してしまったので評価は出来ません。

逃げる形が良くなかった可能性は有りますが、先行しても前々走の葉牡丹賞5着が最高成績なので、重賞ではどうでしょうか。

 

⑤ジンセイ

前走はすみれ賞で4着。

前々走もそうなのですが、行き脚が良くて先行力が高そうな点は魅力です。

ただ直線を向いてからの粘りに欠ける印象で、前を捉えきる脚も現状では使えていません。

東京の長い直線は向かないように感じます。

 

⑥フォスターボンド

前走は共同通信杯で8着。

このレースは外を回してきましたが、差し届く様な馬場傾向では無かったので参考外とみていいと思います。

ただ、同じような展開でしっかりと差し切ったのが前々走の未勝利戦だったので、現状は重賞で戦うとなるとどうなのかなという印象が有ります。

 

⑦シュガークン

前走は大寒桜賞で1着。

上りのかかる馬場状態が向いた可能性は有りますが、逃げつつ上がりも2位で纏める内容で、2着にも2馬身差をつけて完勝でした。

前々走は中団から徐々に位置を押し上げて行っての差し切り勝ちなので、器用さが有って距離への対応力も高そうです。

ただここまで全てのレースがかなりのスローペースなので、早い時計を求められる展開になった時に不安は有ります。

 

⑧パワーホール

前走は共同通信杯で3着。

逃げて馬券内に粘り込んだ内容でしたが、過去の同レースと比較してもかなりのスローペースだったので高く評価はできません。

また前走の走りを見て、この馬はやはり前に行った方が良いと感じたため、隣がシュガークンというのも向かい風に感じます。

 

⑨ヘデントール

前走は中山芝1800mの未勝利戦で1着。

最後方から大外を回って差し切り勝ちという豪快な競馬で、抜け出してからフラフラするなど課題は有りますが、同時に余力も感じるので能力は高そうです。

ただ、前々走よりスタートは良くなりましたが、行き脚の悪さが残ります。

個人的にはもう少し内目の枠が欲しかったように思います。

 

⑩ウインマクシマム

前走はゆりかもめ賞で1着。

超スローペースの逃げ切り勝ちなので、レース内容自体の高く評価できません。

もっとも、このレースは例年に大なり小なりスローペースになりますが、そうであれば昨年のスキルヴィングの様に差してきた方の方に注目していきたいところです。

 

⑪シュバルツクーゲル

前走は弥生賞で5着。

3コーナーのペースが上がり始めた辺りで前と離されてしまい、ついて行くことができませんでした。

直線も内が残る馬場だったため、着差以上に上位との実力差は感じます。

東スポ2歳2着という成績も有りますが、この時も単独2番手の楽なポジションだったため、これまでのレースぶりを見るとあまり高い評価は出来ません。

 

⑫アバンデル
前走はフリージア賞で4着。
差し届く様な展開では無い中、外を選択してよく伸びてきており、馬券には絡めませんでしたがレース内容自体は決して悪いものでは有りません。
しかし未勝利戦のみの1勝馬で、前走オープン戦4着というのが素直な結果なので、重賞では大きな期待はかけられない様に思います。

 

⑬マーシャルポイント

前走はフリージア賞で1着。

結果としては逃げ切りの形となり、レース自体も中々前が止まらないような流れになったので、展開の利は働いていました。

しかしコレは恐らく最初から逃げるつもりではなく、行く馬が他にいなかった為に流れの中でハナに立ったレースだと思います。

その様な形でもペースを作って勝ち切っている訳ですから、レースセンスの高さを感じます。

 

⑭コスモブッドレア
スローペースの先行策で粘りきれず、最後は一度は前に出たアレグロブリランテにも差し返されているので高い評価は出来ません。
坂がダメな印象もあるので、東京コースあまりプラスとは思えません。

 

⑮ショウナンプランタ
前走はゆきやなぎ賞で1着。
スローペースで内容は目立ちませんが、直線では狭くなりかけたところを割って伸びているので、パワーや瞬発力には秀でていそうな印象を受けました。
ただ、前々走のホープフルSでは、外側へ逃避しようとした事に対して平地調教注意の裁定が下っています。
勝った2戦はいずれも小頭数でしたし、精神面には課題が有りそうです。

 

⑯デュアルウィルダー

前走は中山芝2200m未勝利戦に勝利。

2着に5馬身差をつける派手なパフォーマンスでしたが、レース自体はスローペースで上がりも35秒台を要するような展開だった為、着差ほど評価は高くない印象です。

前々走の新馬戦よりも内容は一気によくなったので、今回もできれば逃げたいところだと思いますが、その点この枠も歓迎できないのではないでしょうか。

 

前走は弥生賞で6着。
1コーナーまででシンエンペラーと大喧嘩をしており、そこでリズムを崩してしまった印象です。
若さの残る走りで課題は有りますが、そういった意味では大外枠は悪くないと思います。
前々走では完全に仕掛け遅れながらも直線だけで勝負をつけており、素質は非常に高いと思います。
 

天皇賞(春)

①サリエラ

前走はダイヤモンドステークスで2着。

テーオーロイヤルとはタイム差無しという結果なので、一見すると高く評価できる様に思えますが、過去の同レースと比較しても相当なスローペースで、3400mの長距離戦なのに33秒台の上りが出たという点に留意が必要です。

個人的な感想としては前走で長距離適性を示したとは言い難く、過信は出来ません。

 

②ヒンドゥタイムズ

前走は日経新春杯で12着。

3コーナー手前から上がって行こうとしているんですが、全く進んでいかずそのまま下位入線といった内容でした。

前走の様な時計のかかる馬場は本来得意なハズなので、この結果からは正直良いイメージは持てません。

 

③プリュムドール

前走は阪神大賞典で4着。

道中はブローザホーンの後ろで、ブローザホーンはテーオーロイヤルの後ろだったので、悪くないポジションに収まる事が出来ました。

その結果直線の伸びに繋げて4着まで食い込んできていますが、展開的には恵まれていた印象です。

 

④ワープスピード

前走は阪神大賞典で2着。

いつもより後ろからの競馬になりましたが、コレは恐らく意図してのポジションだと思います。

道中押し上げ行く競馬が出来たのは収穫ですが、前走に関してはこの形がバッチりとハマりました。

今回も同じ作戦で行くのか、同じ作戦でいったとしてソレがハマるのかは解りませんし、中々前走の評価が難しい1頭だと思います。

 

⑤ブローザホーン

前走は阪神大賞典で3着。

最初のコーナーで狭くなり少しブレーキを踏むような場面がありましたが、逆にそれが功を奏してか勝馬のテーオーロイヤルの後ろが取れたため、ポジション的には恵まれた印象です。

ただ道中は口を開けるなど集中力に欠く走りで、レース後コメントでもその辺りの指摘があるので、より消耗戦となる天皇賞では無視できない課題だと思います。

 

⑥ディープボンド

前走は阪神大賞典で7着。

着差はつきましたがこの馬なりには食らいついていた様に見えます。

ペースが速くなった3コーナーでいっぱいに追われており、そこで余力を使ってしまったのかなという印象があるので、下り坂を利用できる今回の方が舞台としては合いそうです。

 

⑦タスティエーラ

前走は大阪杯で11着。

先行して道中もリズムよく走っていたので、この大敗は正直不可解です。

菊花賞2着という成績は有りますが、勝馬からは離されているし流れも向いているのであまり高い評価は出来ません。

調教後の馬体重がかなり増えているので、これが成長分と判断できれば見直しを図りたいところですが…?

 

⑧ゴールドプリンセス

前走は松籟ステークスで1着。

過去のレース傾向と比較してあまり後半のペースが上がらない様な淡々とした流れになりましたが、自分から位置取りを押し上げていって、直線抜け出して完勝という強い内容だったと思います。

ただ前走のメンバーレベルはそこまで高くないため、一線級のメンバー相手にどこまでやれるかが焦点です。

 

⑨シルヴァーソニック

前走は阪神大賞典で11着。

レース後のコメントでは「3コーナーで息切れした」とあり、このレースはちょうどその辺りで一気にペースが上がったので、久々の分急激なペース変化に対応できなかったように感じます。

休み明け2戦目での前進に期待できる状況ですが、天皇賞も下り坂を利用して直線に入っていくため、今回もその辺りで加速ラップを刻みそうなので、そこで前について行けるかどうかがポイントになりそうです。

 

⑩サヴォーナ

前走は阪神大賞典で6着。

直線で挟まれる様な場面がありましたが、全くひるまずに最後まで脚を使っていました。

パワーとスタミナには秀でているように思いますが、かといってあの不利が無ければもっと伸びていた様にも思えません。

現状の力が阪神大賞典6着という結果なのかなと思いました。

 

前走は日経賞で4着。

前半は後続を突き放しての大逃げに見えますが、ラップ的には一定のペースを刻み続けており、初めての逃げでしたが見どころのある走りをしてくれました。

4着とはいえ着差も僅かですし前走の評価は低くありませんが、あのような淡々とした逃げはあまり天皇賞向きではない様にも感じます。

あと、そもそも今回も逃げるのか解りませんし…

 

⑫ドゥレッツァ

前走は金鯱賞で2着。

勝馬とは0.8秒差で乾杯という他ありませんでしたが、前々走の菊花賞から距離を5ハロンも短縮して、且つ速い時計の決着では、この結果もやむなしと言って良いと思います。

菊花賞では下り坂を利用して直線で一気に後続を突き放しているので、コース適正も加味すると期待度は前走以上です。

 

前走は大阪-ハンブルクカップで4着。

直線を向いてからは前がズラっと横並びの壁になる様な隊列で、進路を求めて一番外に出さざるを得ませんでした。

それでも最後まで脚を使えていましたし、初めての距離でしたが近走の中では一番良かったと思います。

とは言えオープンクラス4着からいきなり天皇賞で期待を掛けられるかは難しいところではないでしょうか。

 

⑭テーオーロイヤル

前走は阪神大賞典で1着。

とにかく追われてからの反応が他の馬とは全く違っており、ここでは頭一つ抜けた実力を示したように感じます。

加速ラップにも対応していましたし、道中も外からマークしていたディープボンドや内から上がってきたワープスピードなどからのプレッシャーも有ったと思いますが、全く意に介していません。

また稍重で勝てた事も好印象ですが、持ちタイム的にはあまり高い評価が出来ないという点には留意が必要です。

 

⑮メイショウブレゲ

前走は阪神大賞典で8着。

着順は大きいが、加速ラップに入った3コーナー付近で内から押し上げる様に付いて行く事が出来ており、手ごたえは良く見えました。

ただ首を振ったり内を向いたりと終始落ち着きのない走りで、能力を発揮しきれるかは疑問があります。

 

⑯チャックネイト

前走はAJCCで1着。

道中は3番手の追走でしたが、4コーナーで前と離されてしまい、更に後ろから来たボッケリーニにも前に出られてしまいましたが、そこから巻き返して差し返すという内容でした。

スタミナの高さを示したレースで、今回3000m超のレースは初参戦ですが、対応できると思います。

ただし前走はかなり時計のかかる特殊な馬場状態だった事に留意が必要です。

 

⑰スマートファントム

前走は御堂筋ステークスで1着。

直線では馬群の狭いところを割って伸びてきており、スローペースで時計は目立ちませんが、パワーやスタミナには秀でていそうな印象があります。

ただゲート内での落ち着きが悪く、毎回スタートが今一つなのは割引です。

外枠なのでほぼほぼ最後方からの競馬になると思うので、道中押し上げて行けるかがポイントでしょうか。

 

⑱ハピ

前走は大阪-ハンブルクカップで9着。

直線で何度も進路をカットされる不利があり、走行しているうちに後ろからも詰められてゲームセットという、完全に不完全燃焼な内容でした。

スムーズであれば馬券内まであっても良い様な内容でしたが、とは言え今回で芝は2戦目ですから強く評価できないのが率直なところ。

一応イングランディーレみたいな例も有りますが…

 

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【青葉賞'24 編】データで見る今週の重賞

4月27日 東京11R

青葉賞

このレースをデータの面から自分なりに分析していきたいと思います!

 

 

青葉賞

ダービーやJCと同じ東京芝2400mが舞台という事で、じゃあ1枠1番が良いのでは?と考えたくなるレースですが、実際どうなのか見ていきましょう。

1枚目が青葉賞のデータ、2枚目が東京芝2400m全体のデータです。(いずれも近20年)

ご覧の通り、別に1枠1番が極端に良いわけでは無い事が解ります。

ただ内枠の方が良さそうなのは確かで、あまり大きな差は無いですが、12番枠より外は過去20年で1頭しか勝馬が出ていません。

なので単勝とか、馬単三連単の1着固定の馬券を買うのであれば、内目の馬から狙った方がデータ的にはベタ―と言えそう。

 

次に見て頂きたいのが前走距離別成績

前走はやはり同距離が、短くても2000mまでの馬の成績が良いですが、1800m組も決して軽視できません。

特に今回は共同通信杯毎日杯など1800mの重賞で好走してきた馬が複数頭いますから、この辺りの取捨選択に頭を悩ませることになりそうです。

 

次に見て頂きたいのが馬体重増減別成績

近10年の結果を調べてみました。

先日のフローラステークスのデータ分析では…

【フローラステークス'24 編】データで見る今週の重賞

フローラステークスは是が非でもオークスの権利を取りたい馬が多く出走しており、結果万全の仕上げでが行われるため、特に人気馬の馬体重減は気にしなくていいという事を申し上げました。

青葉賞でもダービーの権利を取りたい馬が多く出走しているはずなのですが、実際のところ馬体重は減っていても良いですが、大きな増減はあまり好ましくない様な印象です。

 

ここで更に前走着順別成績を見て頂きたいのですが…

コレはもうハッキリと、好走条件は前走4着以内というデータが出ています。

近20年まで広げればもう少し前走着順が大きい馬の好走も増えてきますが、ここ10年は顕著に前走成績がモノを言う様な結果になっています。

恐らく青葉賞というレースは、このレースを見据えて万全に仕上げてくるよりも、前走の時点である程度の完成度を誇る馬が、調子を維持して出走してくる事が好走パターンと言えるのではないでしょうか?

前走の分析をしっかりと行っていきたいところです。

 

最後にレース自体の傾向について。

ペース集計は15年、脚質集計は20年とチグハグになっていますがご容赦を。

基本的にスローペースですが、かといって先行勢絶対有利かというとそうでもなく、東京の長い直線を活かした差しもよく決まっています。

このように通過順位を見てもあまり変動はなく、淡々としたレース展開になりそうです。
後ろからでも勝負を決めてしまえる脚が有る馬には警戒が必須でしょう。

 

 

まとめると…

前走を含めた状態面と決め手が重要なレースとなりそうです。

前からであっても後ろからであっても、自分の競馬が出来る事が重要ですが、もちろんただ自分の競馬をすればいいという訳では無く、それで上位をつかみ取る確たる実力を見極める必要が有ります。

そしてその様な能力をしっかりと発揮できる状態にあることが勝負の分かれ目となりそうです。

 

 

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【天皇賞(春)'24 編】データで見る今週の重賞

4月28日 京都11R

天皇賞(春)

このレースをデータの面から自分なりに分析していきたいと思います!

 

 

天皇賞(春)

先ずはコチラをご覧いただきたい。

このレースの人気別成績。

次に前走人気別成績。

これが前走着順別成績。

最後に前走上り順位別成績です。

ご覧の通り、当日は人気馬が順当に来ているし、前走から人気になっていた方が良いし、勿論前走も好走するに越したことはないし、なんらなら上りも最速で纏めてくれた方がいいというデータが出ています。

つまるところ、春の天皇賞は基本的に強い馬が強いレースをして勝つ舞台だと思います。

特に前走ぐらいは好走してきた方が良いです。

2004年のイングランディーレダイオライト記念で2着になっているし、

2005年のスズカマンボは大阪-ハンブルクで3着だったし、

2009年のマイネルキッツ日経賞で2着でした。

前走で大敗して勝った馬はビートブラックぐらいです。

 

次に前走コース別成績を見てみましょう。

これも解りやすく、中山2500m、阪神2000m、阪神3000mに好走馬が集中しています。

つまり日経賞大阪杯阪神大賞典です。

という事でこれらのデータから考えれば…

阪神大賞典1.2.3着のテーオーロイヤル、ワープスピード、ブローザホーンか、穴狙いなら阪神大賞典と同じ阪神3000mの松籟ステークスを勝ったゴールドプリンセスか、という事になりますが…

 

ここで一つ、注目したいデータがあります。

勝馬の通過順位です。

視覚的に解りやすくするために、通過順位を色の濃淡で表してみました。

見ての通り黒いほど後ろ、白いほど前になります。

結構変動が激しいなと思いませんか?

 

最下段は通過順位の平均値になります。

2コーナーから3コーナーで平均して2つほど順位を上げている事が解ります。

逃げ切り勝ちもたまにいるのでこの程度の範囲に収まっていますが、逃げ馬を除けばもっと極端に順位差が出るはずです。

 

一応他のレースも見てみましょう。

前述の好走傾向がある3レースと、同じ長距離G1の菊花賞のデータです。

阪神大賞典

日経賞

大阪杯

菊花賞

とりあえず各最下段の平均通過順位だけでも見て頂きたいのですが、春天で好走傾向がある前走の3レースは、あまり似た通過順位を踏んでいないんですね。

しかし菊花賞だけはかなり近似したデータが出ています。

 

私はこれが長距離適性という事なんじゃないかなと解釈しました。

長距離に必要なスタミナとは、こういった道中押し上げていく様な動きが出来る余力の事なのではないかなと。

G1ではこういった長距離適性がモロに影響を受けます。

似たような距離で、前哨戦として結果も残している阪神大賞典では同様の傾向が見られないので、そこはG1とG2の違いなのかなと。

前述のとおり確かに阪神大賞典組は成績が良いですが、今回も好走できるかどうかを判断するためには、より消耗戦になった時にも戦えるだけの能力があるかどうかを冷静に見極める必要が有りそうです。

 

あと「長距離は騎手」という格言もありますが、やはりこういったレースだと道中垂れてくる馬もいるので、そこの巻き込まれないポジション取り、進路確保といった部分が「長距離は騎手」として表れてくるのではないかなと。

 

まとめると…

長距離を戦える総合力がモノを言うレースと言えそうです。

冒頭の話に戻りますが、これまで強い馬が強いレースをしてきている理由がしっかり有るんだなと、調べていて思いました。

前走成績だけでなく、出走各馬のこれまでのレースぶりを総合的に見極めて、春の盾を取る資格のある馬か、それだけの能力がある馬か、見極める必要があるのではないでしょうか。

 

 

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