皆様、こんばんは。

今回は本日行われる重賞「アーリントンC」を分析しましょう。
尚、このレースは2018年から開催時期が4月に替わりましたが、データが少なくなるため過去ラップ等は過去5年まで遡って参考にしています。悪しからずご了承下さいませ。

まずは舞台となる阪神外1600mコースについて考えます。
桜花賞1

桜花賞2
阪神外1600mは向正面からのスタートで、最初のコーナーである3角までは433.7m(Bコース使用時)と十分な距離があることから序盤のペースは上がりやすいコース。ただ、一息で走り切ることが出来ない距離ですし、直線が476m(Bコース使用時)と長いことから中盤で息が入って直線で再加速するというのがデフォルトのラップパターン。道中で溜め込んで直線勝負になりやすいことからギアチェンジ力やトップスピードのレベルが問われやすく、1400mを得意とするような一本調子なスピードタイプでは通用しにくい舞台です。道中の起伏が比較的小さいことも含めて東京芝1600mに似たようなコースで、ラップパターンも似たようなものになりがちです。

アーリントンC・過去5年ラップ
アーリントン1
昨年こそ中盤が緩まずに消耗気味のラップになりましたが、その他4年は序盤はペースが上がって4~5F目で緩み、4角出口から再加速するというコース傾向通りのラップ構成になっています。先行馬視点で考えると、序盤からペースが上がることで高い負荷が掛かるのですが、その代わりに後続との差を広げられるというメリットが生まれます。ただ中盤が緩むことで折角作った物理的な距離差を失うわけですから、序盤に無理をしたことがまるで無駄に。物理的な距離差が小さい状態で直線に向けば、より余力を持っている差し馬が有利になるということになりますが、このメカニズムはこのブログでも再三再四書いていることです。

アーリントンC・過去5年の3着内好走馬一覧
アーリントン2
過去5年の3着内好走馬15頭中11頭が3角で馬群の真ん中より後ろに位置していた馬ですが、これはペースパターンを考えると至極当然の結果。中盤が緩まずに消耗気味のラップになった昨年だけ前有利になっていますが、これは「ハイペース=後ろ有利、スローペース=前有利」という単純思考では説明出来ない事象です。
従って、阪神外1600mらしいペースになりやすいこのレースは差し馬が圧倒的有利。先週の阪神芝は超高速馬場ながら差しが決まる馬場でもありましたので、尚のこと差し馬を優先して考えるべきでしょう。

前走クラス別成績
アーリントン3
過去5年の3着内好走馬15頭中9頭が前走重賞出走馬。該当馬が3頭しか居なかった昨年でも2頭が馬券に絡んでいるように、この組は強力。しかもそこで5人気以内に支持されていた場合は【3-2-2-7】複勝率50.0%(複回値145円)ですから、ピクシーナイトとホウオウアマゾンには心強いデータです。
尚、前走未勝利戦・1勝Cから馬券に絡んだ4頭中3頭は、前走上がり最速で勝利していた馬。残る1頭も上がり2位で勝利していましたが、差し馬優勢のレースだけに高い上がり性能を持っていなければ苦戦必至と言えるでしょう。

施行時期が4月に移ってまだ3年。掘り起こすのに十分とは言えないデータしかありませんので、データの掘り起こしはこのあたりにしておきましょう。

今年はピクシーナイトとホウオウアマゾンに人気が集中しそうですから、馬券的な焦点は人気2頭に割って入る馬が居るのか、居るならどの馬かということ。その筆頭になるのはこの馬だと思います
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中央競馬ランキング
「人気ブログランキング」の当ブログ紹介文内に馬名を記載しておきます(10位前後)
ちなみにこの馬は追い切りも良かったです。道悪馬場が向きそうな馬も併せて掲載しておきますね


明日は「アンタレスS」とメインに「皐月賞」にも言及した記事をご提供予定です