皆様、こんばんは。

本日は「天皇賞秋」の有力馬分析を行います。
出走数が少なく、予想を購入して下さる皆様の利益を守るためブログ公開頭数は4頭と少なくなります。何卒ご了承くださいませ。
では、早速参りましょう。

アーモンドアイ
有馬記念ではデビュー以来初めての大敗、今年のドバイは現地にまで入ったものの中止、安田記念では圧倒的人気を裏切る完敗。巷では能力の減退についても囁かれている現状ですが、果たしてその説が正しいのかを考えておく必要があるでしょう。ということで、東京芝1600mを走った3戦(2019&20安田記念、2020ヴィクトリアマイル)の比較を行っておきましょう。
EC10
まず見ておきたいのは「19安田記念」と「20ヴィクトリアマイル(以下、VM)」の比較。馬場差はほぼ同一。「19安田記念」は出遅れ+スタート後不利がありましたので前半4Fの負荷は実質46.8秒程度と考えると、「19安田記念」の前後半バランスは46.8‐43.8秒に対し「20VM」は46.3-44.3秒。ラップに表れないレース負荷(馬群に揉まれる等)は考慮せず、あくまでラップだけの単純比較で考えると両レースのパフォーマンスレベルは互角と言えますので、昨年から衰えたという指摘は全く正しくないでしょう。衰えたという感覚は前走の「20安田記念」の敗戦から来るものでしょうが、前後半46.7-45.3秒という自身の前後半バランスは先の2レースに大きく劣るもの。「20安田記念」の方がやや時計が掛かる馬場だったこと(稍重発表ですが時計は出た)、向正面が向い風でラップ以上に前半の負荷が大きかったこと、約1馬身半出遅れたこと、これらは考慮に入れなければいけませんが、それにしてもパフォーマンスを落とし過ぎで、ゴール前でノームコアに半馬身差まで詰められたということも含めて全く能力を発揮出来ていないことは明白。これらは中2週というデビュー以降で最も短い間隔でのレースだったことが原因だと思われますので、能力云々以前の問題という認識で間違いないです。
これらから昨年より能力が衰えているということはなく、6戦6勝の間隔が開いた臨戦過程ならば昨年程度のパフォーマンスを発揮出来ると考えて良いでしょう。その昨年の「天皇賞秋」は前後半47.3-45.6秒のスロー4Fロンスパ戦を好位後ろから、自身11.2-10.8-11.1-11.9秒と長く良い脚を使っての楽々の差し切り勝ち。前半緩く入る流れで強さを発揮するダノンプレミアムを相手にしない3馬身差圧勝は、終始インの経済コースを通れたことを差し引いても完勝と言えるもので、同じようにペースが緩みそうな今年も昨年程度のパフォーマンスを発揮出来れば勝ち負けになるでしょう。懸念点を挙げるとすれば昨年よりも明らかに時計が出ていない馬場と安定しないスタート。時計が掛かる馬場で走れないわけではありませんが、高速馬場の方がより高いパフォーマンスを発揮出来るだけに、土曜がどのような馬場になっているのかには注目したいです

ブラストワンピース
近走こそ若駒時よりも成長した姿を見せているものの、基本的には器用さを欠くタイプで、ブレーキを掛けずに惰性で走らせたい馬。古馬になってから大箱コースに使われたのは目黒記念の一度だけですが、そういうタイプだけに内回り・小回りコースが向くとは思えません。そういう意味で広い東京コースに替わることは悪くはないはずですが、2018有馬記念のレース上がり3Fは36.9秒、2019札幌記念が36.1秒、2020AJCCが36.7秒と総じて上がりが掛かっているレースばかり。近走でも上がりの競馬になった大阪杯ではかなり負荷が大きい競馬をさせられたとは言え可能性を感じる負け方ではなかったように、G1で上がりの速くなる競馬になると不安は拭えません。やや時計が掛かっている馬場は好材料ですが、その代わりにスロー必至のメンバーだけに馬場だけでどうにかなるものでもないでしょう。それに加えて1週前追いが1勝馬に遊ばれるというかなり鈍い動きで、格下相手に人気を裏切った目黒記念時よりも走れていない感があり、1週前のフォトパドックもメリハリがなく緩い馬体。完調ならまだしも、デキが伴っていないとなると苦戦必至でしょう

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2走前は前後半60.4-58.0秒のスロー4Fロンスパ戦。途中から2番手馬に絡まれてラップの印象以上に厳しい展開になったものの、ラスト1Fで甘さを見せての惜敗。3走前は逃げ馬が後続を離して逃げたので、2番手以下馬は前後半48.8‐46.0秒のスロー4Fロンスパ戦。勝つには勝ったものの、自身のラスト1Fを12.1秒まで落としたことはペースを考えると物足りず(あくまでG1で勝ち負けするためにはという基準)、この2戦では4Fロンスパ戦での持続性にやや疑問符が付きました。一方、スローラスト3F戦になった5,8走前ですが、5走前は超高速馬場で後方から進めて自身の4F通過48.3秒と緩かった割には、自身の最速ラップは10.9秒。8走前は前後半49.5‐45.3秒の超スローながら自身の最速ラップは10.8秒とそれぞれにトップスピードのレベルとしては特筆すべきものではありませんでした。いずれの流れでも対応出来るペース対応幅の広さは持っているものの、突き抜けるだけのものが無いというのもまた事実。今回も緩い流れからトップスピードのレベルが問われるレースになりそうですが、同馬を凌ぐだけの脚を持っている馬はザっと見て3~4頭居るだけに楽な戦いにはならなさそうです。少なくとも頭まで突き抜ける場面は無いでしょうね

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昨年一度だけ走った府中戦が鮮烈。前後半46.7‐46.2秒、中盤3Fに亘って緩んだラスト3F戦で2~6着を先行馬が占めた流れでしたが、後方からラスト3Fを10.9-10.8-11.5秒で上がっての差し切り勝ちはインパクト大。この上がりタイムは馬場状態を考えるとかなり評価出来る数字で、こと末脚の破壊力という意味では侮れないものがあります。その後は不適距離を使われたり、位置を取る競馬をして脚を無くしたり、短距離の基礎スピードを問われる競馬で能力を発揮出来なかったりで凡走も挟んでいますが、脚を溜めきった場合には確実に一脚を使えているのは見逃せないところ。前走にしても3角以降進路がままならず、まともに脚を使えたのは残り200mを切ってから。それでも勝ち馬を脅かす脚を使えたことは立派で、ギアチェンジ力やトップスピードのレベルは一流のものがあります。久々に迎える大箱中距離戦で終い勝負のレースになるならば、一発があって不思議の無い能力の持ち主です。かなり面白いと思いますよ



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