皆様、こんばんは。

本日は「オールカマー」を分析します。
まずは中山外2200mについて考えていきますが、先週の「セントライト記念」と同コースですので、その際の解説文を転載します。

セントライト1

セントライト2

中山外2200mは4角出口からのスタート。1角までは約430mと十分な距離の直線があるものの、ゴール前の急坂を含めた上りが1~2角途中まで続くため序盤のペースは上がらない傾向。2角を抜けると直線まで下りが続きますので、残り6F目前後からペースは上がりがち。5F以上のロンスパ戦になるのがこのコースの特徴です。従って持続性を備えた馬が狙い目になりますが、前半に緩み過ぎると後半にかなり速いラップを踏むことがありますので1角までの攻防の見極めは大変重要になります。

AC1
これは過去5年ラップですが、2016年は逃げ馬が2番手以下を7馬身引き離しての大逃げでしたので実質スローの流れ。コース傾向通りに、いずれの年でも前半ゆっくり入って後半のロンスパ戦になっていることが分かります。ただしペースアップ地点は年によって様々で、これはメンバー次第と言わざるを得ません。このペースアップ地点の読みが予想の肝になると思います。

次に過去5年の3着内好走馬一覧を見てみます
AC2
ロンスパ傾向が強いコースだけに、当然ながら先行馬は苦戦傾向。過去5年で3角3番手以内馬は2頭しか馬券に絡んでいませんが、これは少頭数傾向にある同レースということを考えれば相当悪い数字。中山開催過去10年に遡っても【3-2-0-27】で単回値53円、複回値35円ですから、人気馬しか好走していません(3着内好走した5頭は全て4人気以内馬)。脚質的には差しに構える馬を中心視したいです。

人気の話が出ましたので、次に人気別成績を見ておきます
AC3
次走に「天皇賞秋」や「ジャパンC」「エリザベス女王杯」を目指す馬のステップとなるレースだけに、叩き台のレースであるものの上位人気馬が強いレース。1~3人気は【6-8-5-11】複勝率63.3%とハイアベレージで、過去10年中7年で2頭以上が馬券に絡んでいます。また、前走重賞使用馬に限ると【6-8-5-7】複勝率73.1%(複回値111円)まで成績が上昇しますので、前走重賞使用の上位人気馬は素直に信頼した方が良さそうです。

一方、4人気以下で馬券に絡んだ馬は11頭居ますが、まず注目したいのは前走の3角位置取り別成績
AC4
コース解説で書いたように先行馬受難のコースですから、前走で先行していた人気薄馬の成績は悲惨なもの。前走3角5番手以内馬は【1-0-1-38】で単回値28円・複回値14円ですから、とても買えません。
となると、4人気以下馬で買えるのは前走で差し競馬をしていた馬(=3角を6番手以下で通過していた馬)ということになりますが、中でも「ある条件」に該当していた馬は【3-1-3-12】勝率15.8%(単回値279円)連対率21.1%、複勝率36.8%(複回値142円)と単複ベタ買いで大幅プラスですし、該当馬が存在した過去9年中6年で1頭以上が馬券に絡んでます。特に複数等存在していた場合に限ると、7年中6年で1頭以上が馬券に絡んでいますが、今年に関しては該当しそうな馬が2頭存在。要注目のデータとなりそうですが、その「ある条件」とはこれ
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また、これ以外にも注目したのが中山重賞実績。
2010年:シンゲン(5人気・1着)→2009オールカマー3着
2010年:トウショウシロッコ(6人気・3着)→2010AJCC3着など中山重賞好走例多数
2011年:ゲシュタルト(6人気・2着)→2010スプリングS2着
2012年:ダイワファルコン(4人気・2着)→2012中山金杯2着
2015年:ミトラ(7人気・3着)→2015AJCC2着
2017年:ルージュバック(4人気・1着)→2016中山牝馬S2着
2019年:グレイル(6人気・3着)→2018セントライト記念3着

当日4人気以下、前走3角6番手以下で馬券に絡んだ9頭中7頭に中山重賞好走実績がありました。今年の該当馬はアウトライアーズのみですから、注意は払っておきたいですね。

ということで、本日は以上。
本日書いた内容を基礎知識として予想を進めて行きたいですが、人気のバランスを考えて最も買いたい一頭がこの馬
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近走で馬券を外したレースは勝負所から捌き損ねて脚を余したレースや、出負けして位置が取れずに脚を余したレースで、純粋に能力が足りなかった敗戦は無し。近走ではスタート後に進んで行かずに位置が取れないレースが続いている点は気になりますが、そういう意味で登録段階で10頭の少頭数という点は好材料でしょう。中山での重賞実績には欠けていますが、条件戦での好走例は多数ありますからコース適性にも問題はなく、期待値という点では同馬が最も高いと言えます