皆様、こんばんは。

本日も「日本ダービー」の有力馬分析を行います。
昨日は多くのバナークリックのご協力をありがとうございました。本日は6頭を対象に分析を行います。
では、早速参りましょう。

ヴァルコス
仕掛けてからの反応は遅いものの長く脚を使えてスタミナ豊富なことが同馬の特徴。デビュー戦からいかにも距離が延びて良さそうなレース振りでしたが、2400m戦になって良績を残しているのは至極当然です。前走の青葉賞は前後半60.4‐57.9秒のスロー5Fロンスパ戦。スタート後に押して行ったものの位置は取れず序盤は中団後ろも、残り1400m標で好位まで位置を上げつつゴールまで渋太く脚を伸ばすと言う豊富なスタミナ量を活かし切った好走でした。オーソリティにはクビ差差されましたが、同馬は3番枠から道中インをロスなく立ち回ったのに対し、ヴァルコスは11.6‐11.6秒と速いラップを刻んだ3角以降で3~4頭分大外を回しており、負荷の大きさの違いを考えると勝ちに等しい内容と評価して良いと思います。そのオーソリティを物差しにすれば皐月賞の3着以下勢とは互角に戦えると推測出来て、スタミナの優位性を考えればその評価は尚のこと高まります。ただし懸念点も複数あって、まずはペース。冒頭で書いたように仕掛けてからの反応が遅く加速に時間が掛かると共にトップスピードのレベルも証明出来ていませんので、スロー瞬発戦になるとキレ負けは必至です。またゲートは出るものの二の脚が遅く位置が取れない点も立ち回り力が求められる近年のダービーでは減点項目となります。活路を見い出せるとすれば前走のように捲り気味に早めに動いて位置を確保しスタミナを活かして粘り込む形。幸いにしてアクセルとブレーキは自在に利く馬ですから、レイデオロのダービーのような競馬が出来れば一泡吹かせることは可能なはずです。後はこの鞍上にその胆力があるかどうか

ダーリントンホール
札幌2歳Sは残り600mからバテた前の馬が邪魔になりかなり待たされるロスがあり、追い出しを開始出来たのが残り300mを切ってから。その時点で他馬はすでにトップスピードに入っていたわけですから、あれは負けて強しの3着。葉牡丹賞はスロー5Fロンスパ戦でしたが、ペースが上がったところから終始外を回された負荷はかなり大きかったはずで、しかも内有利馬場でしたので尚更。そして順調さを欠いて東スポ杯を回避した後で状態が戻り切っていなかったという状態面の問題も重なったわけですから殊更に評価を下げる必要はなし。そして2走前の共同通信杯を勝利。皐月賞前までは実は底を見せていないという戦績で、共同通信杯でも本命視したように常に高く能力を評価してきた1頭です。前走皐月賞では6着に敗れましたが、3~4角ではほとんど加速出来ていない状態で(7頭分外を回したことは問題ではない)直線で脚を伸ばした結果でしたから小回りコースが合っていないという印象で、唯一の重賞勝ちの舞台である大箱東京コースへ替わることはプラス材料でしょう。ただサドラーズウェルズ≒ヌレイエフ3×4を持つパワー型であることは間違いないので高速馬場に替わる点はプラスとは言えず、また位置も取れないだろうことを考えるとこの馬場での瞬発戦になった場合に不安は残ります

サトノインプレッサ
NHKマイルC時の分析記事を転載します
前後半47.3‐48.3秒と前半から淀みなく流れた毎日杯が時計・ラップ共に平凡。レース前からメンバーレベルにはかなり疑問符が付いた一戦でしたので大したレースにはならないとは思いましたが、その想定以上に平凡でした。前後半差2.4秒のスローだった同日同条件の3歳1勝Cとほぼ時計が変わりませんでしたし、翌日同条件の未勝利戦に毛が生えた程度のレベルでしたので、G1へ向かうという意味では何の説得力もないレースと言い切ってしまって良いと思います。今回はそういう能力面の課題に加えて、高速馬場への対応、ゲート不安、輸送、などなど課題が山積みとなるととても手が出ません。特に馬場への対応については、長さはあるものの立ち気味の繋ぎや胸前の豊富な筋肉量を誇る馬体を見るとパワー馬場が向いている感があって、高速馬場は合わない可能性の方が高いでしょう
その前走NHKマイルCは想定通りの大敗。前有利の馬場、外枠と厳しい条件であったことは事実ですが、それ以前に能力が足りなかった敗戦でした。引き続きの高速馬場・向いているとは言えない距離・鞍上大幅弱化・何より大幅な相手強化となりますから、買える理由はほぼありません。望みを託すなら、1週前からCWに入れて負荷を掛ける最近にはない調整過程でしょうか

ワーケア
ホープフルSが道中緩む地点が無く前後半60.9‐60.5秒の平均ペース、ディープインパクト記念弥生賞が重馬場の中でこれも大きく緩む地点が無く前後半61.1‐61.8秒のやや前傾戦。いずれもデビュー2戦目までに見せた末脚の鋭さを見せることなく敗退したレースで、小回りコースや馬場の影響があったことも否定は出来ませんが、個人的には追走で脚が削がれたことが最も影響があったと考えています。将来的には成長してくるでしょうが、現状ではスローからの終い特化戦がベストであると言えて、そういうレースになった2戦目までがなかなかの内容。初戦では前後半51.9‐46.1秒の超スローラスト3F戦を差して2馬身半差、2戦目アイビーSでは同48.8‐46.8秒のスローラスト3F戦を差して3馬身差の完勝だったわけですが、本来着差が付きにくい上がり特化戦ではかなり大きいと言える着差を付けている点は評価出来ますし、それぞれの2着馬がウインカーネリアン(皐月賞4着)とクリスティ(フラワーC5着)という骨っぽい相手ですから尚のこと評価は上がります。またそれぞれ稍重・重馬場と少々時計が掛かった状態の中で新馬戦では最速10.8秒、アイビーSでは最速10.7秒のラップを踏んでいる点も大きなポイントで、パンパン馬場のスローマイル戦で最速10.6秒しか刻んでいない(それでも十分速いですが)サリオスとの比較で優位性を持てます。純粋なラスト3F戦になればコントレイルに対抗出来る筆頭格になり得る存在と言えますので、スロー濃厚の今回のメンバー構成は同馬にとっては願ったり叶ったりです。逆に近2走のように前半から流れてしまうと追走で脚を削がれる可能性が高いのは最初に書いた通りですし、スローになったとしても仕掛けが早くなってのロンスパ戦でラップが分散した場合にどれだけやれるのかは未知。スイートスポットが小さいだけに自信を持って重い印を打てないのが難しいところですが、流れが向いた場合にガチンコ勝負で戦える数少ない1頭であるということもまた事実です

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未勝利勝ちが4Fロンスパ戦、1勝C勝ちが前後半51.3‐46.9秒の超スロー5Fロンスパ戦。これまでに散々キレ負けして来た馬で、やはり基本的には早めの仕掛けからラップが分散する形がベストと言えそうです。前走は逃げ馬が2番手以下を4馬身離す逃げでしたが、2番手馬でも5F通過は60.4秒。ややハイペースというバランスでしたので、これを先行しての○着は良く残したと言える内容。展開利があったフロック好走ではないですので軽く扱うことは危険でしょう。前半ある程度流れたとしても我慢出来ることを証明したことはレースの幅が広がるという点で大きく、ダ―ビーに向けては明るい展望が描ける好走でした。今回は逃げ馬不在で枠次第では自身がハナを切る可能性も高くなりますが、「自分の形」に持ちこめるという意味では悪くないでしょう。これまで逃げた場合には無駄にペースを落として仕掛け位置も遅らせる競馬でキレ負けを繰り返して来ましたが、近2走の好走も踏まえて早めに仕掛けるの競馬が濃厚。高速馬場は大きな問題にはなりますが、ラップが分散する形で悪くない競馬を見せている近2走を考えると粘り込みがあっても不思議ではないと考えます。近走をフロック視されて全く人気がなさそうなら、一枚でも押さえておいて損はないはずです

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前走はゲートは出たもののテンからペースアップしたことで内枠が災いし位置が取れず。4角出口から直線でも馬場の悪い内目で他馬が伸びあぐねるのが邪魔になり決してスムーズな競馬が出来たとは言えない中での○着。もう少しスムーズに捌けていれば、もしくは枠が外目なら着順を上げられた印象で、かなりポジティブな内容だったと思います。本来はもっと位置を取れる馬で逃げ馬不在の今回のメンバーなら前で受けられるでしょうし、スローからの一脚という競馬で重賞も勝ち切っています。ただそのレースが前週の古馬準OPに大きく劣るレベルとなるとスロー瞬発戦の性能に疑問符が付きますし、これまでは時計の掛かる馬場で好走を重ねて来た馬だけに高速馬場に変わる点も懸念材料になります。怖さはある一頭ですが、能力的にそこまでの根拠がないだけに枠次第という扱いになるでしょうか


明日は「日本ダービー」の追い切り分析を行います。
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