皆様、こんばんは。

先週金土合計で5時間程度しか睡眠出来ず、日曜はそのまま福島競馬場へ参戦。ホテルに戻った頃にはフラフラでしたが、侍ジャパンの決勝戦は見届けないとということで興奮しながら観戦し試合終了と共に気絶。結果月曜分は久々に更新なしとなってしまいました。
お待ち頂いていた皆様には大変申し訳ございませんでしたが、本日からまたよろしくお願い致します。

さて、今週は秋の東京開催を締めくくる「ジャパンカップ」。
今年は外国馬の参戦なし、日本馬も前走でG1連対した馬がカレンブーケドールだけという近年稀に見る低レベル戦。ジャパンカップの存在意義さえ疑われかねないメンバーになってしまいました。
ただ、3歳牝馬に海外帰りのシュヴァルグランが参戦し能力比較が簡単ではないことに加えて、近走不振の実力馬は一過性の凡走だったのか競走馬として終わったのかを判断しなければいけないなど、推理し甲斐のある=馬券的妙味がかなりあるレースになりそうですから、今週もしっかり分析して週末に繋げていきたいと思います。

ということで、まずはジャパンカップ過去5年のレースラップと3着内好走馬一覧をご覧頂きましょう。
JC1

JC2

まずレースラップについてですが、これが年によってバラバラ。ただ過去10年では・・・
・5Fロンスパ戦→2回
・4Fロンスパ戦→3回
・地力戦(前半から一定ラップが続くレース)→3回
・ラスト3F戦→2回

という感じ。
前半から緩まず進むか、緩んだとしても仕掛け所が早くなってのロンスパ戦という感じで、一定のスタミナが要求されるパターンが多く単純な終い特化戦にはなりにくい傾向。
そのため好走馬には一定以上のスタミナが要求されやすく、過去10年の3着内好走馬30頭中25頭に「芝2200m以上のG1レースで3着内好走歴」がありました。
例外の5頭についても4頭には「芝2000mでのG1勝利」実績があり、流石に最高賞金額を誇る超G1だけに好走するには相応の実績とスタミナの裏付けが求められます。

また過去10年中7年でラスト3F目が最速ラップになっていますが、つまりは3~4角から直線入口に掛けてラップが最速になるわけですから、ここで外を回される馬は過負荷になってゴール前で失速するパタンが多数。勝負所でインを立ち回れる馬=内枠優勢というのもJCの大きな特徴のひとつです。
JC3
これは過去10年における枠番別成績ですが、1枠を中心に内枠優勢なのは一目瞭然。
馬番6番以内【7-3-6-44】勝率11.7%(単回値72円)連対率16.7%、複勝率26.7%(複回値100円)
更に5人気以内馬が馬番6番以内に入ると・・・
【7-2-2-8】勝率36.8%(単回値227円)連対率47.4%、複勝率57.9%(複回値103円)
ここまで数字が跳ね上がりますので、迷った時には内枠という考え方も正解かもしれません。

ラップ関連以外で目立つのは牝馬の活躍で、過去10年では【6-2-1-15】とハイアベレージ。過去10年で6頭もの勝ち馬を出している牡牝混合G1はこのレースぐらいで、大変異質です。
確かに、ウオッカ・ブエナビスタ・ジェンティルドンナ・アーモンドアイなど、勝ち馬は歴史的名牝レベルではありますが、レッドディザイアやデニムアンドルビーなど足りないと思われた馬が馬券に絡んでいるのも事実。この2頭は共に3歳時の成績で、53㎏の斤量で出られること自体が有利に働くのでしょう。日本馬に限ると3歳牝馬は【2-1-1-4】ですから、カレンブーケドールには絶好のデータ。チャンス十分と言えるでしょう。

年齢の話を出したので、牝馬に限らない年齢別成績を見ておきましょう。
JC4
年も押し迫った時期のG1だけに6歳以上馬の不振が目立ち、【0-0-2-45】と連対例なし。
ただし平均人気を見ても分かるように、5人気以内に支持されていた馬は3頭のみ。そもそもが勝ち負け出来る馬がほぼ居なかったという背景があって、年齢だけで軽視するのはナンセンス(2週前のエリザベス女王杯でも年齢だけでクロコスミアを切った方がいるんじゃないですか?)。
過去10年のJCで2桁人気の大穴馬が2頭馬券に絡んでいますが、その2頭は7歳馬でした。その2頭=トーセンジョーダンとジャガーメイルは共に古馬G1勝利実績があったことで共通していますから、シュヴァルグランは高齢と言えどもチャンスありでしょう。

次に前走クラス別成績
JC5
前走G2組については、その前走で3人気以内に支持されていることが絶対条件(非該当馬【0-0-0-18】)。G2で人気にならない馬が古馬最高峰G1の一つと言えるジャパンカップで勝ち負けすることは難しいということでしょう。
前走G1組については目立った偏りはありませんので、役に立つデータはお伝え出来ません。その代わりに、前走の格に関係なく役に立ちそうなデータをご紹介します。
それは前走からの間隔についてですが、過去20年で前走から中9週以上間隔が開いていた馬は【0-0-0-21】と好走例なし。天皇賞春以来だったジャングルポケット(3人気)、キングジョージ以来だったハーツクライ(2人気)、ドバイWC以来だったヴィクトワールピサ(4人気)、宝塚記念以来だったゴールドシップ(2人気)も含まれています。最初に書いたように、スタミナが要求されやすいG1ということが関係しているのか、休養明けはプラスとは言えないでしょう。
中12週のシュヴァルグラン、中11週のジナンボーにはありがたくないデータですね。

ということで、これらを予備知識として検討を進めていきたいと思いますが、本日は現時点での有力馬と危険人気馬をご紹介して締めにさせて頂きます。

まずは計算できる人気馬はこの馬でしょうか
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中央競馬ランキング
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詳細は有力馬分析で書きますが、最速地点がラスト3F目になりやすくスタミナ要求値が高いレースはピッタリ。少なくとも前走条件よりは向く舞台ですので、3着内好走と言う意味では信頼度は高いと思いますよ

一方で危険視している人気馬がこの馬
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最強競馬ブログランキングへ
「最強競馬ブログランキング」内ブログ紹介文に火曜日限定で馬名を記載しておきます(7位前後)
前走時の追い切りを酷評し結果もその通りになりましたが、もしかすると競走馬として終わった可能性さえあると思います(肉体的にというというより精神的に)。もちろん最終追い切りを確認してからの判断になりますが、悪くない条件だった前走であれではかなり危ないと見ていますが・・・

明日からは有力馬分析を行います。