今週から開催替わりで舞台を、中山、阪神に移します。
豪華なメンバーが集まった中山記念を考察していきます。
・スワーヴリチャード
昨秋は、天皇賞秋は良いところ無く敗れ去りましたが、叩いたJCは3着と現役トップクラスの実力を見せました。
有馬記念は回避し、2019年の始動がこの中山記念となる訳ですが、この後、ドバイシーマクラシックが本番であり叩きの一戦となります。
天皇賞秋はスタート直後の不利あり度外視すれば、休み明け自体は実績があるので問題ありません。
ただ、どこまで仕上げているかは最終追い切りをしっかり見ないといけません。
現役でトップクラスの実力の持ち主であることは間違いありませんが、やはり懸念材料は右回りの対応でしょうか。
昨年の大阪杯では、早めに捲りあげ埒を頼らせる好騎乗で勝利に導きましたが、それは狙ったタイトルであるからこその騎乗であり、本番見据えた叩きの一戦でギャンブル騎乗をするかどうかという点が気になります。
・エポカドーロ
昨年の皐月賞馬で、ダービー2着の準2冠馬で、菊花賞の惨敗は戦前から懸念していたとおり距離の壁が敗因であり、中距離に限って言えば大崩れしたことはありません。
ましてや中山は皐月賞を勝ち、その前哨戦であったスプリングSで買ったステルヴィオとは差の無い2着でした。
本馬の特徴である強力な先行力は小回り中山で強みですし、ましてや開幕馬場で前が止まらない可能性を考えると展開面では有利です。
ただし、本馬もあくまで本番は大阪杯であり、藤原厩舎は本番に注力するために、叩きはあくまで叩きと割り切る傾向が強い厩舎ですから、どこまで走れる態勢に仕上げているかでしょう。
・ステルヴィオ
展開不向きな皐月賞、やや距離が長いと見られたダービー以外は連を外したことがなく、皐月賞まではダノンプレミアムにしか負けたことが無い馬でした。
昨秋はマイル~中距離路線に舵を切り、毎日王冠をステップにマイルCSを制覇しました。
毎日王冠もハイレベルなメンバーが揃い、かつ古馬との初対決でありながら、後方から鋭く差し込んで2着をしっかりキープ。
マイルCSもビュイックJの好騎乗もありましたが、インから差して勝利し、改めてこの世代の強さを認識させられるレースでした。
左右の周りは問いませんが、跳びが大きい馬なので、広いコース向きであり、コース実績はあるものの中山向きの馬ではありません。
ルメールJが本馬に乗るのであれば、そこも相殺できる話しかもしれませんが、テン乗りの丸山Jで鞍上弱化は否めません。
今年は馬質もあがり、先週も小倉大賞典を制するなど乗れていますので頑張って欲しいですが。
いつもありがとうございます。