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単勝1番人気1点だけを買い続け1000円札1枚を923万円にした男の話



「もう勝負するのは止めておきましょう」

「いや、やろう」

「だって、もう400万円もあるんですよ」

「いいじゃないか、最初は1000円だったんだから…」


2005年、メインレースにG1フェブラリーSが行われた2月20日の東京競馬場。

新スタンドの5階にある馬主役員席(豪華な赤じゅうたんが敷かれている豪華なお席)ではこんな会話がされていた。

時刻は午後4時前後。物凄い強さでメイショウボーラーがフェブラリーSを逃げ切り、優勝セレモニーも終わりかけていた頃である。

「勝負しよう!」 と言っている会話の主は有名な馬主O氏。

いつも夫婦お揃いで競馬場にいらっしゃる方である。止めているのはその時一緒に部屋にいた他の馬主の方。何やらただならぬ雰囲気に他の部屋からも「なんだ、なんだ」と人が集まってきた最終レース前のひとコマだった。

ではここに至るまででの経過を説明しよう。

馬主O氏はこの日、午前中に東京競馬場に到着。第3レースを買える午前10時半頃にはいつも座っている馬主役員席に落ち着いた。

「お母さん、この馬券買ってきて」

奥さんに渡したのは1000円札たった1枚。

頼んだのは第3レースの現在のオッズで3倍前後の1番人気馬の単勝馬券である。当たっても約3000円にしかならない馬券だ。

馬主の割りにセコいって?まあ、普通はそう思うだろう。

しかし、このO氏は昔からずっとこの馬券スタイルを貫き通してきた御仁。
「単勝1番人気の馬を1000円買う」というのを楽しみにしている人なのだ。

的中すれば勝ち分を全部次の単勝1番人気に入れる。いわゆる1番人気専門の「単コロ」実践派なのである。しかし、コレは1番人気が勝ち続けない限り、ほとんど勝ちを持ってった帰れないという「オールオアナッシング」のストロングスタイル。当然金持ちの人にしかできない云わば究極の馬券術。

この日のOさんは間に合った第3レースから開始。単勝2.8倍を当てたのをきっかけに長い長い1日を経験することになる。(第1レースと第2レースの1番人気は敗退)

ちなみにO氏の過去最高記録は4レース連続が最高だったそうだ。

この日はなぜか1番人気馬が激走する日だった。 3レース以降、やるレース全て1番人気の1着が続いた。勿論、穴党には地獄の1日でもあった。

そのためO氏の馬券は、第10レースを迎える頃には最初の1000円が70万円以上にまで転がっていたのである。

第3R 単勝280円
第4R 単勝220円
第5R 単勝220円
第6R 単勝440円
第7R 単勝210円
第8R 単勝220円
第9R 単勝270円

いやはや物凄い快挙。

確率が2分の1のルーレットの赤黒でも、片方に賭け続けて7回連続で当たれば次は来ないような気がするもの。ましてや10頭以上も馬が出る競馬では1番人気の信用性なんて確実に2分の1以下だろう。

ところがこの日はそれら1番人気の馬達が何かに取り憑かれたかのように勝ち続けたのである。

1度6レースでは単勝1番人気を2頭が争う形(最終オッズも2頭が1番人気)になっていて、どちらにするか悩んでいたO氏だったが、たまたまナゲットニューズに乗っていたのがO氏の馬にも良く乗っている柴田善だったからという理由で選んだのが功を奏していた。

しかもO氏はさすが勝負師。流れを切るのがイヤだからといって、この日は昼食も取らなかったそうだ。

「いくらくらいになりました?」

ニヤニヤしながらO氏の馬券を覗き込む人々。

勿論、馬主役員席に出入りできる人たちだからソレなりの方々なのだが…こんなときの顔は興味本意ムキ出しの下品顔をしていたそうだ。しかも肝っ玉の小さい人ほど「もう止めておいた方がいいですよ」と声を掛けてきたそうだ。

「驚いたな~。もう預託料一頭分もあるよ」

流石O氏は落ち着いたもの。勝負を止める気配など微塵もない。

「お母さん、次はこの馬だね」

第10レースは武豊騎乗の1番人気馬を買った。勿論、奇跡は継続。単勝270円で合計金額は200万円を超えた。こうなると、周りから「もう止めましょう」の声が更に多くなっていく。

「えらいことになりましたな~。Oさん、このままいくといくらになりますかな」

メインレースはフェブラリーS。やはり1番人気が勝ち、払い戻しはついに400万円を超える。奇跡の完結まで後1レースだけになった。

「最後にズッこけるパターンだな」

勝負を止めろと周りで悪魔が囁いていく。いや、ひょっとすると天使の声かも?

まさにノルか?ソルか。

最終レース前、O氏は何やら奥さんと相談していた。

「元々、1000円なんだからね。お母さん、最後までいこうよ」

最終12レースの1番人気はオレハマッテルゼ。まるで作り話の最後の馬の名前は「俺は待ってるぜ」だった。


午後4時20分、レーススタート。


既に熱気で溢れかえる馬主席。さっきまで落ち着いて競馬を見ていたO氏も立ち上がって応援を始める。

「それいけ!それいけ!」

4コーナー。全員が合唱のようにオレハマッテルゼを叫ぶ。年をとっているO氏、脚で床を踏み出す。

「ほらッほらッ!」 スローモーションのようにオレハマッテルゼはゴールを真っ先に駆け抜けた。

単勝的中!

警備員がやって来そうなくらいの歓声が馬主席に響いた。

数分後、机の上には換金された約930万円もの大金が広げられ、O氏は勝負を振り返った。

「いや~驚いた。たった1枚の1000円札が馬1頭分に化けちゃうんだからなー。お母さん、こないだ話していた馬買おうか。馬に貰ったお金で馬買おうか?」

これぞ誰でもできそうで、できない勝負の典型。O氏の運が良かったのか…

それとも大物だったからなのか。

これが自分だったらどうだったたか?と、一度ゆっくり考えて見るのもいいだろう。

が、おそらく大多数の方は途中で止めていたのでは無いだろうか…

かく言う小生はどうか?

負けて1000円!

勝って1000万円!

逆にこんな分の良い勝負をヤラない勝負師がいるならお目にかかりたい。

古今東西、勝負事で飯を食う勝負師の端くれなら全員が勝負を掛けるはず!

小生も「当然に最後の大一番に賭けていた!」と、確信を持って答える!


※このブログには高崎武大氏の「ヤバい馬券」から一部抜粋して記載しています。御了承下さい。

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