皆様、こんばんは。

最初に明日の記事についてのアンケートです。
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本日も「天皇賞(春)」の前哨戦分析です。
毎度の如くだらだら書いていますので、前置きは無しで行きましょう。

【日経賞】
出走馬:メイショウテッコンエタリオウクリンチャーチェスナットコート
ラップ:7.0-11.8-12.5-12.3-12.6-13.1-12.9-13.1-11.9-11.6-11.8-11.6-12.0

雨の影響で稍重の表記通りに時計の掛かる馬場。レースは戦前の予想通りにメイショウテッコンの単騎逃げ。絡む馬も皆無で、序盤からスローのまま淡々と進む。残り900mでエタリオウ=ミルコが捲ってメイショウテッコンに並び掛けてペースアップしラスト900mのロンスパ戦に。前半相当楽をしたメイショウテッコンが楽々逃げ切り、自ら動いたエタリオウはラスト失速し2着まで

メイショウテッコンは上記レース概要で書いた通りの楽逃げ。とは言えエタリオウの捲りで意図しない地点からのスパートを強いられつつも余裕をもって押し切ったことは一定の評価に値しますし、900mのロンスパは楽ではありません。その他、スタートを決められたことも、しっかり折り合えたことも近走を思えば◎。
元より「自分の形」で走れた時の強さは、フィエールマンやエタリオウ勝った過去に証明済であって日経賞の勝利は当然と言えば当然でした。ただ「自分の形」でない時の脆さもまた存在していて、それはギアチェンジやトップスピードを求められる形になった時。大飛びのワンペース馬なので、後ろからでは手も足も出ません。望まぬ形になってしまうのはゲート難があるから。前述したように能力はここでも最上位の一頭で、ゲートさえクリア出来れば好走確率はかなり高まるでしょう。
マイナス要素としてはゲート以外では外回り替わり。マイペースで運べた神戸新聞杯でワグネリアンに捻じ伏せられたように、基本的には持続性と機動力で勝負するタイプなので小回りベスト

エタリオウはこれで7度目の2着。ただドスローで誰も動かない中を自ら鈴を付けに行ったものなので情状酌量の余地はあるでしょう。
ただ戦前からの同馬の印象として「トップスピードの持続力には疑問符が付く」というものがあって、その根拠になるのが3歳時のゆきやなぎ賞。このレースが前半ドスローから後半5F12.7‐11.5‐11.5‐11.1‐11.8秒とじんわりペースが上がるのではなく、ラスト4Fから一気にギアが上がってのトップスピードの持続力を求められるレースになって明確にラストが甘くなりました。同馬の弱点の一つがこれだと思っていて、基本的にはスパート地点が遅くなる方が良いでしょう。また近走はマシになっているものの、右回りでは内にササってスピードにロスが発生してしまうことが、もう一つの弱点です(勝ち味に遅いのはこの点も関係していると思います)。
ただこれらはあくまで非常に高いレベルの中での話であって、それでもキャリア10戦で8回も連対しているのはそれだけ能力の絶対値が高いから。自身が連対した菊花賞と比べてもメンバーレベルは低くて、そうなれば弱点があっても能力でカバーしてしまう場面は容易に想像出来ます

クリンチャーは好発も控えて中段、エタリオウの後ろ。向正面でエタリオウが動いた後をワンテンポ遅らせて進出。4角大外から3番手を伺うも、ラスト200mで明確にバテて7着。
時計の掛かる馬場自体は向いたはずで、ロンスパ戦も並み居るGI馬数頭を捻じ伏せた2018京都記念に見るようにラップが分散するという意味で得意なはず。それを考えると有馬記念以来とは言え、あまりにも情けない負け方でした。有馬記念も直前の雨で時計が掛かる馬場になりながら好枠からあっさり敗退したように、帰国後の状態自体が悪いのかも知れません。
天皇賞(春)は昨年3着の舞台ですが、その昨年が異質のラップでラスト5F中4Fで12秒台を刻んだレース。その前の阪神大賞典も京都記念(重)も菊花賞(不良)も皆、物理的に速いラップを刻まないレースでした。鈍足の代名詞ディープスカイ産駒だけに、高速馬場はもちろん×。スローからのロンスパ戦想定とは言えど12秒台が続くラップになるとは思えず、ペース想定も×。望みは大雨で地盤がゆるゆるになった場合でしょう。netkeibaで4人気想定ですが、まるで謎

チェスナットコートは中段から一度も前に出ることなく後ろにも差される平凡な9着。オーストラリア帰りで468㎏。ベストからは10㎏以上も重く、この一戦については明らかな叩き台でノーカウントで良いでしょう。
2018年初から天皇賞(春)にかけての一連のレース内容は捨てたものではなく、前後半60.6‐62.7秒の前傾ラップの許波多特別を差し切り、前後半62.2‐59.5秒のスローからのラスト3F戦の早春Sも差し切り(自身のラスト3Fは11.0-11.3-11.6秒)、ロンスパ戦の日経賞は差して2着と流れ、馬場を問わずに好走。天皇賞(春)こそ4角大外回しで5着に敗れたものの、シュヴァルグランと0.3秒差、ミッキーロケットと0.1秒差なら戦える素地はあるでしょう。
今回に向けての焦点は状態面だけ。どれだけ本当の姿になっているかは調教で精査したいですが、全くの人気薄でしょうから、状態面に関わらず馬券の端に加えておいても良いと思いますよ

【AJCC】
出走馬:フィエールマン
ラップ:12.5-11.5-12.7-12.6-12.9-12.8-12.4-11.7-11.8-10.9-11.9

上位人気確実のフィエールマン出走のAJCCも分析。
レースは前後半62.2‐58.7秒のスロー。道中は大きな動きのないまま残り800mからペースアップしたレース。ただしペースアップ地点でも11.7‐11.8秒程度、ラスト2F目に10秒台を刻んだようにロンスパ戦というよりはラスト2F特化戦に近いレースで、トップスピードが強く問われたレース

後述するラスト2F特化の菊花賞で強烈なキレを見せただけに、この流れでシャケトラに負けたのは意外。ただ菊花賞とは違い、ラスト4F目からそこそこペースが上がったのが違いで、それによって脚を削がれたと考えるのがロジカルかなと。
最初に書いておくと、3200mという距離が良いとは思わないし長距離適性も証明していないと思っています。「菊花賞を勝っているじゃないか」と言われそうですが、このブログでも書いた通りにあれは世紀の凡戦。「折り合い&ギアチェンジ&トップスピードNO1決定戦」で決してスタミナが問われたレースではありません。敗れた2戦がラスト4Fロンスパ戦のAJCCと前後半46.3‐47.4秒の前傾気味で追走に一定の脚を使ったラジオNIKKEI賞。やはり決して潤沢にスタミナがある馬では無くて、スローからトップスピードとギアチェンジを問われる流れがベストなのは間違いないでしょう。
例年レベルなら大いに嫌いたいですが、如何せん今年は相手が相当弱いですからバッサリ切るまではいかないでしょうか。ただ前走でロードヴァンドールのスタミナ保有を確信したはずの横山典Jが坂の下りからペースアップして出し抜けを食らわせる(決して瞬発戦にしない)のは確実と思われ、そういう分散ラップだと確実に甘さを見せると思います。逆に私の想定とは逆に仕掛け所が遅くなればなるほどこの馬のトップスピードは活きるはずで、そうなれば頭まで突き抜けても不思議ではないでしょう

前哨戦分析は以上。
ここまででプリンスオブペスカグローリーヴェイズパフォ―マプロミスの名前が出てきていませんが、これらの評価は「最終見解」で述べることになるかも知れません。

とりあえずプリンスオブペスカは圏外確実なので消し評価。
グローリーヴェイズの評価はこんな感じ
↓ ↓

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ランキング内ブログ紹介に木曜日限定で評価を記載しておきます(15位ぐらい)


パフォ―マプロミスの評価はこんな感じ
↓ ↓

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明日は「青葉賞」か「天皇賞(春)」の枠順・追い切りについてか、どちらかを書きます