最強競馬ブログランキングへ

2024 皐月賞 予想

【予想】

 

レガレイラ LSM

脚をためて一瞬の瞬発力・爆発力を繰り出す牝馬らしいキレのあるタイプ。

瞬発力に秀でているのに一定の重さも兼ね備えていて、さらに早期から完成度も高いという面白い個体。

あくまでこの馬はキレ系の牝馬で、膨大な体力で捲って勝っているのではなく瞬発力勝負にルメールが繊細に持ち込んで好走しているイメージ。好走させるには線(地力や体力)ではなく点(自身のリズムと展開とタイミング)で合わせないといけないタイプなのでこの乗り替わりは難しい。

中途半端に力んで捲ろうとするとドボンまであり得る。腹を括って直線まで我慢する競馬が出来れば。

 

 

ジャスティンミラノ SM

スローの東京2つのみの経験値で、今回の多頭数中山でペースアップとなると明確に楽→苦となるタイミング。

ただそれをどの程度耐えられるかはやってみないと分からないのでこういう無敗馬は難しい。

馬柱からの印象よりはパワーを感じる個体で、しっかり位置を取った上で速い脚を使えている点は好感。後方から瞬発力や体力だけで突っ込んで来るようなタイプとは一線を画している印象はある。

今回苦しみながらどの程度のパフォーマンスを出してくるかは本当に読めない。そこに前向きにベットするのもアリだと思うし、買わずにやられるのも別にアリ。文字通り底を見せていないというだけ。

道悪ならエフフォーリアと重ねてみても良かったかなという感触。臨戦的にはダービーどんと来いに見えるが、スピードよりパワーっぽいので意外とこっちかな?というのもある。

 

 

メイショウタバル S

他馬との摩擦や相対関係を抜きに、自身の前向きさのまま、スムーズに走る事が出来れば高いパフォーマンスが引き出せる典型的なS系。

基本的には前走の道悪少頭数逃げ切り→今回の格上げ頭数・摩擦増のタイミングでは楽→苦となるのでパフォーマンスを落とすという構図になる。

ただ闘争心がかなり表に出た状態ではあるので前走の圧勝がS系の連チャンの入り口、今回の苦条件も激走で乗り越えられると捉える事も出来る。

あくまで現状の挙動からは古馬になっても安定して強いパフォーマンスを出せるような地力や量を持ったタイプには見えておらず、ピンパー系の馬質イメージ。

プラス面とマイナス面を踏まえてどっちにベットするかというだけの話で、今回に限っては好みで選んでも問題ないと思う。個人的には出入りの激しいタフ戦を苦にして凡走→ラジNIKEで買う予定。

 

 

シンエンペラー LCS

体力・パワー主体で重厚感があって馬質も良好。重い肉体を精神力が駆動させている個体イメージで時計の掛かるパワー質のタフ戦向き。

タフ戦向きなんだけど大跳びでLも持っており、スピードの惰性的な持久勝負の要素もあるダービーでも案外やれそうな感じもある。

前走は少頭数の淡白な前残りレースで前を残してしまっただけなのでタフな精神力系の叩き台としては問題ない内容。

今の馬場なら超高速という感じはしないので素直にタフ戦替わりで評価して良い。摩擦には強いが直線でグッと進路を変えたりするような瞬発力はないので、揉まれずダラっと運べそうなこの枠も案外悪くない。

 

 

ジャンタルマンタル MS

完成度が高く、前向きさとパワー、好位の馬群の中で我慢出来る摩擦への耐性もあり、重賞1人気1着をこの時点で2回持っている地力の証明もある。共同通信杯1人気2着からの臨戦で蓄積疲労やストレスも薄く、自身の力は出せるタイミングで臨戦としては隙がない。

特筆するような決め手や武器は持っていないが、完成度とパワー持続がこの馬の特徴で、この条件も無難に好走して来るイメージ。ただラストでスタミナを求められるようなタフな展開になると何かには差されるか。

 

 

ビザンチンドリーム LS

スケール感はあるがまだ大味な競馬しか出来ておらず、展開次第では直線での爆発力だけで突っ込んで来て足りるイメージも無くはない。ただそれでも良馬場の皐月賞で積極的に買いたいタイプではない。道悪なら昨年のソールオリエンスのイメージで強く買えるが。

 

 

アーバンシック LM

少頭数スロー向きの瞬発力タイプ。

無欲の揉まれない追い込み競馬を気楽に出来そうな立場なので自身で大きく凡走するドボンは無いと思う。展開破綻待ち。

 

 

ミスタージーティー LSM

重い質の差し馬で、ホープフルは瞬発力戦の勝負所で前が詰まる不利、共同通信杯はスローペースで折り合いを欠いての凡走なので酌量の余地はある。

レース質が重くなった時の差しで相対的な良さが出るタイプなので、スローの新馬戦や若葉は逆質の中での1着という事で一定の価値がある。

今回は混戦の差し決着ならレース質は向きそう。紐でなら。

 

 

コスモキュランダ LM

駆動の重い体力系で、道悪や少頭数のレースで大味に体力だけで押し切る形がベスト。

道悪の未勝利戦で圧勝した後の京都2歳は良馬場の格上げ戦で位置を取れずに何も出来なかったというもので、今回の格上げ+多頭数替わりも同じような構図になるイメージ。

良馬場なら基本的には切るタイミングだと思う。

 

 

エコロヴァルツ SL

強い前向きさをコントロールし切れていない個体で、現状は馬群で折り合ってどうこうではなく逃げか追い込みか、揉まれない極端な競馬をさせた方がベターな印象。

前走中途半端な競馬で折り合いを欠いての凡走後で、今回は蓄積疲労・ストレスも薄く何でも出来る立ち位置。前に行って消耗戦を演出してしまうか、ペースアップで折り合って朝日杯の再現があるか。

 

 

ダノンデサイル LS

ジャスティンカフェのようなギアの重い末脚持続タイプ。摩擦には弱そうなので今回の外枠は恵まれた。

ある程度位置を取る事も出来て、外からの差し込みの安定感は高いレベルにあるので、差し展開を想定するなら押さえておいて損はないコスパの高い穴馬だと思う。

 

 

サンライズジパング SL

パワータイプの差し馬。前走の末脚が目立つが、道悪で弱い馬が苦しむ中で自身はダート経験+G1からの格下げ戦という優位性を使っての相対的な末脚という側面もあるので見た目通りに受け取らない方が良いかなと。

ダウン戦好走後の格上げ+多頭数内枠は苦しい。

 

 

ウォーターリヒト S(C)

前向きさと精神力を兼ね備えているがカツカツしたタイプで小粒感は否めない。

シンザン記念でのハイペース追走からの差し脚がこの馬の武器で、前走のようなどスロー瞬発力戦では全く良さが出ない。

今回は確実にペースが上がるので、混戦替わりでこういう持続的な伏兵差し馬に出番があるような展開になればチャンスはある。

適性外の前走の凡走だけで再びここまで人気が落ちるのであれば間違いなく買えるタイミング。ビザンチンとの違いは摩擦への耐性とハイペース追走の対応力。

 

 

アレグロブリランテ SL

瞬発力やトップスピード能力に欠ける持続質戦向きの先行馬。上がりが掛かるレース質で先手を取って粘り込む形がベスト。

前走は自身による超スローの逃げで、瞬発力のある勝ち馬に向いた展開を作ってしまい2着。

人気以上の激走続きだが、休み明けで馬体を増やしてから充実度の高い時期を過ごしている印象で、ペースアップで持続質を活かせる(条件が好転する)ここでも軽視は出来ない。道悪ハイペースなら喜んで買っても良かったようなイメージ。

 

 

 

【評価】

◎シンエンペラー

◯ジャンタルマンタル

▲ダノンデサイル

△ウォーターリヒト

ジャスティンミラノ

 

3角あたりからグッとレースが動くタフな差し競馬想定。最も無難に見えるジャンタルマンタルが何かに差されるような。

前走実質1人気2着からのタフ戦替わりでシンエンペラーを最上位に評価。

あとは差し勢からダノンデサイル、ウォーターリヒト。

経験値は薄いが個体評価でジャスティンミラノを押さえるという予想で。

 

レガレイラはやはり点で合わせるのが求められるこのタイミングでの乗り替わりはリスクの方が大きいと見て評価せず。

 

馬券は◎◯からの3連複総流しイメージで。

2024 桜花賞 予想・回顧

2024 桜花賞 予想・回顧

 

 

【予想】

 

アスコリピチェーノ M量

新潟2歳はスロー少頭数外枠という明確に楽な条件。そこから休み明けでG1への格上げ、多頭数中枠、ペースアップという苦条件が揃った中でもしっかりと差し競馬で勝ち切れているので一定の精神構造は持っている。この馬の完成度の高さに他馬がどこまで対抗出来るかという構図。

あくまで完成度が高いのが武器で、3冠馬レベルのスケール感は感じていないのでJF→桜の連勝は若干ハードルが高いイメージを持っている。崩れないが別路線からの前向きさの強い馬に頭は譲るイメージ。

 

 

ステレンボッシュ MC

これと言った武器はないが、精神力を補完で持っていて馬群や摩擦に耐性のある良質M系。

アカイトリノムスメとかスタニングローズ、ハーパーのような、なかなか自力のみでは勝ち切れない、阪神2000ベストの個体イメージ。量不足を補える内枠+人気落ちがベスト。

JFは一定の完成度のある差し馬に優位性が生まれやすいレース質だったので足りたが、S要求の強まる桜花賞だと若干の不足感がある。強く買うならオークス寄りかな。

 

 

ラソンビート SL

精神的資質の薄いフィジカル主導タイプ。マイルG1で心身の完成度の高さを要求されるより、1つずれた1400で一本調子に押し切るような形がベスト。

JFまでは完成度の優位性があったので通用したが今回はもう厳しいと見ている。3着の可能性は否定しないが、4〜5着の線の方が濃いと思う。

 

 

クイーンズウォーク 量LS

Sの強いイメージはそこまでなく、まず量と体力・パワーが豊富で、そこにどっしりとした精神構造と瞬発力まで兼ね備えたスケール感の大きい馬という見方。タメが効く脚質と500キロ超えの馬体重も相まってオークス向きのイメージが強い。

3歳春のS全開だったデアリングタクトが秋以降にLSにシフトしていった頃くらいのイメージ。デアリング同様、桜花賞が道悪なら春2冠もあり得たか。

 

 

チェルヴィニア SC

新潟の緩い未勝利戦からアップ質のアルテミスで、サフィラ・スティールブルー相手に馬群を割って差し切り圧勝。強い前向きさとそれを支える精神力を高次元で保有したチャンピオンタイプ。

今回の結果は抜きにしてこれが粗悪なパチモンという事はほぼ無いと思う。距離適性が広いレシステンシア的な個体イメージ。

前向きさが強い個体なのでオークスよりはこっちで買った方が良いと見ている。その点ではソダシと重ねても良い。

課題はアルテミスからの直行で、休み明けでのG1挑戦に格上げのハードルも乗る事。JF組は同格レース間での休み明けなのでレース強度の高さに対するギャップはそこまで高くない。

休み明けで緩さのある精神状態ではあるので、内枠でがっつり摩擦を受けるよりは外枠からの方がスムーズに走りやすくて良いのではないか。

 

 

スウィープフィート LS

重さのある体力・パワー系の差し馬。武豊に乗り替わるまでの5戦は全て推進力のエネルギーが上滑りしている印象でほぼ参考外としてしまっても良いくらい。

近年のイン前志向の強いS質寄りの桜花賞には合わないタイプだが、個体能力や展開利を得てどこまでやれるかという構図。JFで差し届かずL要求の強いオークスで勝ち切ったユーバーレーベン的な個体イメージ。

 

 

ライトバック M

体力的な重さのあるM系、もしくはML系といった所か。人気落ち+ダウンに綺麗に反応出来そうな個体で、今回は個体能力の不足とS不足が厳しいか。交互のリズムも良くない。

賞金があるので使ってこないと思うが、ここを負けた後の忘れな草とかスイートピーの方が買いやすい。

 

 

イフェイオン LS

瞬発力<持続質の末脚タイプで、ある程度位置を取って揉まれずにスムーズに差し込む形がベスト。

外から綺麗に差し切った後の混戦の内枠替わりは基本的には合っていない。無理をしない範疇でどのくらい位置を取れるかと、直線でスムーズに加速するための進路を取れるかが鍵。多少位置を取れるジャスティンカフェのような欧州的差し馬のイメージ。加速のタイミングで周りに馬がいない方が良さそう。

 

 

エトヴプレ S

セシリエプラージュと近いLの薄いタイプ。瞬発力がほとんどない持続質系なので前走のように前に行って押し切る形がベスト。1200で差すレースもしているが、自力でギアを上げているイメージではなく他馬が垂れた所を雪崩れ込んでいる形。

補完で精神力も持っている個体だがここで控えるのはやはり良くない。逃げて粘って掲示板を狙うイメージか。

 

 

セキトバイースト LM

瞬発力やトップスピード能力の薄い体力持続タイプ。決め手の無さを打ち消すような逃げの手でチューリップ2着。稍重でペースが早かったので強い内容という話もあるが、本番に向けの上積みはない臨戦過程(逃げた後で楽は感じ辛い、馬体減での激走)で個体としても奥はあまり感じない。

 

 

マスクオールウィン MS

1200で先行して勝っているような戦績の印象よりはSに傾いていない、安定感や完成度優位な個体。一定レベルの精神力もある。

明確にパワー持続質系で、量や体力、瞬発力・トップスピードといった芝の主流路線でがっぷり四つで戦うための資質に欠けるのが難点。ゆくゆくはダートなんじゃないかと見ている。

S質と持続質はしっかりとあるので、近年のS寄りの桜花賞ならウォーターナビレラとかコナコーストみたいなイメージでギリギリやれなくもない。ただ内枠から先行して粘り込む形がベストだった。

 

 

セシリエプラージュ S

馬体が小さくて体力・Lが薄いため現状は1戦必勝タイプ的な、1回のエネルギー放出量が大きく連続好走は難しいイメージの個体。多頭数の外枠もキツい。

 

 

 

【評価】

◎チェルヴィニア

アスコリピチェーノ

 

 

桜花賞向き

・チェルヴィニア(レシステンシア)

 

オークス向き

・クイーンズウォーク(中期デアリングタクト)

・スウィープフィート(ユーバーレーベン)

・ステレンボッシュ(アカイトリノムスメ)

 

中間タイプ

アスコリピチェーノ

 

上位人気馬についてはこんな感じの仕分けで。

最近の桜花賞オークスはレース質がSとLに綺麗に分かれているので各馬のタイプ分析とその出し入れである程度戦えそう。

ただ今年はBコース替わり2週目で例年ほど内前志向が強くなさそうなのでレース質はフラット寄りのイメージ。馬群も多少バラけそうなのでオークス向きの馬たちでも対応は出来そう。

 

 

 

【回顧】

IMG_2889.jpg

◎⑱チェルヴィニア、◯⑨アスコリピチェーノ ワイド¥9,000

◎→◯→上位人気への3連単各¥300  計¥9,900

 

 

◎チェルヴィニア CS CL   CM

休み明け+格上げに課題があるのも理解した上で好走出来るパターンもあると見て買ってみました。

結果的にはレシステンシアのマイルCSの時のようなイメージ、休み明けで「心身ともに出来ていない」ような凡走。個体としての経験値不足もあるが、単純に休み明けで多頭数のマイルG1に向かうというのは他馬に比べて相対的に不利な状態でレースに臨む事になるというのを改めて。

元々オークス向きのイメージは薄かったので次巻き返し期待で買う感触はあまり無い。

 

 

アスコリピチェーノ MS量

ほぼ完成度と地力オンリーでの2着。単純に個体能力が高い。

 

 

ステレンボッシュ MC

JFまでは精神力依存の小粒な優等生タイプのイメージだったので1着という結果には正直驚いた。アスコリより下で2〜4着のイメージでした。個体能力(フィジカル)の方を1段階レベルアップして来た印象。

タイプ的にはアカイトリノムスメのような真面目な優等生タイプで、今回の桜花賞が結果的に外差し競馬でJFと直結したようにS要求はそこまで高くなく、M系やLS系優位なレース質になったのは向いた点。外差しのL、M的な桜花賞ならオークスと繋がるパターンもあり得る。

激走の反動さえ出なければ次も評価は下げ辛い。

 

 

ライトバック ML

格上げG1で差し決着を追い込みに回る位置取りショックを使って3着。現状やれる事はしっかりやっての内容で、これ以上の上積みはどうかなと。他の上位馬の破綻と人気落ちも綺麗にハマっている。オークスで連続好走されたらちょっとお手上げかな。

 

 

スウィープフィート LS

近年の内前志向の強いS質レースなら即切り、という扱いだったが、逆質の外差し競馬になった事も利して4着。

個体としてはかなりLが前面に出ているタイプだが、今は補完のSが活き活きとしているイメージ。延長のオークス替わりでひとつ前進があって良いタイプ。

 

 

エトヴプレ SM

この5着に耐えた内容はある程度評価したい。S的な桜花賞なら3着まであったと思わせるような内容。

Sの後ろ支えもある程度しっかりしている。オークスでどうこうというイメージは薄いが今後に期待。

 

 

クイーンズウォーク LS

伸びない内を通ったのはあるにしても個人的にはガッカリ感の強い凡走。摩擦にも弱そうだし少頭数の淡白な競馬が現状はベターかなという印象。

 

 

 

予想記事でオークス向きと分類していたクイーンズウォーク、スウィープフィート、ステレンボッシュの3頭の中で、ここで最も先着した馬をオークスで買おうと思っていました。

桜4着からの巻き返しでしっくり来るのはスウィープフィート。個体としてもユーバーレーベンのイメージでこれは問題なし。

クイーンズウォークは別に交互系という印象も薄いし、単純に出鼻をくじかれてリズムを崩したような形になってしまったので買い辛いかな。

問題はステレンボッシュ。これの単はアスコリ以上に危ないだろうと正直思っていたので寝耳に水でした。モレイラだしな、と片付けようにもどうやら次も乗りそうだし。

2024 大阪杯 予想・回顧

【予想】

 

阪神2000(内回り)・多頭数・良馬場と摩擦条件が揃っている。

摩擦の大きい混戦になるので、休み明けや激走後のストレス保有馬を下げ、格ありの凡走後の人気落ち馬の評価を上げるM的にベタなアプローチで。

 

 

ローシャムパーク L(SC)

L主導の体力・パワータイプだが補完にSC質も保有した力強い晩成型。昨年の3連勝は1戦毎に内容を上げて来た印象で、セントライト記念時にC質評価もしていた馬だが古馬になってパワーアップして本格化したイメージ。

オールカマーで好走しているタイトルホルダーに勝ち切っている点は明確に評価。しっかり強いと見ておいた方が良さそう。

能力としては最上位だと思うが、今回の課題としては休み明けで混戦の内枠に放り込まれるのでレースに対して忙しさを感じる事。タイプ的にも似ているエフフォーリアが有馬1着からの直行で飛んだパターン。ここを軽く負けた後の延長宝塚の方が評価はしやすい。

 

 

タスティエーラ LC

近走の挙動がどことなく緩く、ズブくなっている印象で今回の休み明け+短縮は基本的に忙しい。

弥生→皐月→ダービーの連続好走はなかなかの集中力を感じさせるもので心身への反動が大きいはず。マカヒキも4歳シーズンは5走して0連対。ここは静観。延長ベターだと思うがこの後の宝塚も安易には手を出したくない。

 

 

プラダリア M

前走の京都記念で◎。大阪杯はG1.5級イメージなので能力的には足りてもおかしくないが、G1凡走後のダウンでしっかり走っているのでここに向けての上積みが薄い。

体力に寄った重めの個体なので、良馬場とは言え重めの馬場だった京都2200からの短縮もあまり合わない。

 

 

ベラジオオペラ MS

能力的にG2〜G1.5というレベルで、先行力・基礎スピード・リズムとここで買える要素は全て揃っている。

ただ前走で先行布石を打てておらず、プラダリアと叩き合いで負けてしまっているので同路線ストレスも抱えてしまっている。買いやすい上位人気馬だがやや息苦しさも感じる。

 

 

ソールオリエンス LS量

先行力がない体力・パワー主導のLS系で量も豊富。現状は延長や道悪で体力任せに飲み込む形がベスト。

有馬からの休み明け短縮なら即アウトだったと思うが、中山記念からの延長で来るのは良い形。明確にイン前有利だった前走で、無理な激走感なく自身のスケール感のみで追い込んでの4着は評価出来る。

延長+ブリンカー+先行意識の強い鞍上への乗り替わりと位置を取りに行く布石は揃っており、これまでより位置を上げるために負荷を掛けてもこの馬の体力ならこなせると見ている。

イン前有利の立ち回り戦という大阪杯のレース質にこの馬のタイプは逆行しているが、1発に期待するなら悪くないタイミング。

 

 

ステラヴェローチェ LM量

阪神での菊2人気4着、有馬3人気4着でどちらも人気を下回る凡走。パンチの足りない体力系らしいまとめ方。そして緩い中京2200でダウンを利したものの1人気2着と勝ち切れず。

1年半の休養を挟んでいるので前走の1回限りの激走の反動くらいは耐えられそうだが、量・体力主導のLM系を一気の格上げで買うのが個人的に気持ち悪い。量にごまかされているが中身はあまり良くなさそう。

 

 

ミッキーゴージャス LM

タイプ的にも能力的にもコレと言ったものは感じないが、リズム持ちの牝馬で前走重賞で1人気1着。この馬なりの能力は出せるタイミング。

 

 

ハーパー CM

「ある程度の基礎能力と摩擦への耐性を活かして、混戦質のレースでも大きく凡走しない事が強み。

淡白な瞬発力戦や、道悪での体力勝負になると分が悪いタイプで、立ち回り力の要求度が高い内回りの阪神2000がベストの個体イメージ。」

上記はエリ女の予想記事からほぼそのまま引用。馬のタイプ的にここがベストのイメージは変わらず。こういうワンパンチ足りないけれど凡走しない馬に向くのが阪神2000という舞台。

間に中山記念を挟んでいたら文句なしだった。1着を狙うなら逃げの手が良さそうか。

 

 

スタニングローズ MC

ハーパーと似ている精神力のあるまとまり系。こちらの方がフィジカル能力が高く、補完で精神力を使っているイメージ。

阪神での秋華賞を勝っている通り、立ち回り能力と精神力を求められるこの舞台への適性は高い馬。昨年の中山金杯凡走後が大阪杯なら評価しやすかったが今年は10ヶ月半の休み明け。いきなりはキツいと思うが。

 

 

ジオグリフ CL

小回り向きの精神力+パワータイプ。前走の中山記念はイン前有利のバイアスに乗っているので物足りない内容とも取れるが、大きくリズムを崩していた中での巻き返し初戦としてはあのくらいで十分。休み明けで馬体も増えており、今回に向けての叩き台としては悪くない。

適性のある数少ないG1に久しぶりにまともな臨戦で出て来れた。G1.5級の大阪杯なら能力が足りない事もないし、タイプ・臨戦ともに減点材料がほとんどないのは今回のメンバーを見渡すと相対的に強みになりそう。

 

 

ルージュエヴァイユ SL

量をほとんど持っていないS系の牝馬で、自身が走れる状態・リズムかどうか、レース中に気分良く走れているかが重要なタイプ。かと言って大きな破綻も秘めたピンパー系というほどの不安定さは無く、それなりの精神構造も持っているイメージ。

外枠からパワフルに位置を取りに行っても垂れなかったエプソム、スタートの不利がありながらも32秒代の上がりを使って差してきた府中牝馬、そして延長内枠で脚をためて中団から差して好走したエリ女。どれも違う質のレース内容で、フィジカル面の性能はそこそこ高いレベルにある事を見せている。

前走の京都記念は一連のキャンペーンがひと段落した後の始動戦で、馬体増もあった通り小休止のイメージで問題ない。連続で凡走していると手を出し辛いリズムになってしまうが、前走限りの凡走なら巻き返しの可能性を見ても良い。短縮外枠でもあえて位置を取りに行くような、歪な形の競馬がハマりそうな剛的なタイプ。ダノンザキッドと似ている。

 

 

エピファニー S

揉まれ弱い一本調子のS系。摩擦の薄い高速馬場向きで、あくまでイメージとしてならガイアフォースと重ねても良い。

中山金杯で内枠で掛かって凡走、そこから短縮+外枠替わりでスムーズに走る事が出来て綺麗に巻き返し。この2戦でこの馬の良い所と悪い所が全て出ておりある意味では完結している。

この馬のS質はあくまで個性の範疇で、今さら連チャンで格上げを突き抜けるほどのSの強さではない。外枠は悪くないが阪神2000の多頭数のG1では信用したくない馬質。

 

 

リカンカブール MS

追い込んで好走もしているが個体としては瞬発力の薄い重めのパワー持続タイプで、前走のように先行して押し切る形の方が合っている。

前走が5人気1着の激走の構図だが、この馬はまだ鮮度がかなり高いので短期的なストレスには耐えられる局面。馬としては自身の能力分は走れるタイミング。外枠替わりでどの程度位置を取れるかが鍵。

 

 

キラーアビリティ M

全体的にまとまっており、体力・スピード・パワーどれもパンチ不足感が否めない。

凡走後のフレッシュな状態で人気落ち+内枠で好走して来るイメージ。前走の海外での好走はこの馬にとって良いカードが色々と揃っていた中でのもの。

鮮度は薄い馬なので単純に前走でしっかり走った反動も気になる中で外枠替わりも良くない。

 

 

 

【評価】

◎ジオグリフ

◯ソールオリエンス

▲ルージュエヴァイユ

△ベラジオオペラ

×ハーパー

 

中山記念3着からの叩き2戦目で内枠のC系ジオグリフが本命。阪神2000向きの個体で減点材料が少ない。

対抗は同じく中山記念1人気4着の凡走後で走れるタイミングのソールオリエンス。コース適性の差で2番手評価。

3番手はダノンザキッドのイメージで凡走後のS系ルージュエヴァイユ。短縮でも前に行くキツいショックへの反応に期待。

京都記念1人気2着の凡走後で無難に見えるベラジオオペラを紐で押さえ、コース適性はメンバー中トップクラスだが休み明けで割り引いたハーパーを5番手で。

 

その他の馬については1番強いのはローシャムパークという評価。休み明けの内枠、ルメール→戸崎への乗り替わりで買い辛いので無印。展開次第ではやられても理解出来る。縦長でバラけるような形なら。

タイプとレース質の相性は抜群だが休み明けで評価を下げたスタニングローズ。

内〜中枠なら押さえても良かったリカンカブール。

 

馬券は絞るならジオグリフとルージュエヴァイユの複勝2点。ソールオリエンスを加えた3頭の馬連ワイドBOX。

広げる3連複もアリかなと考えています。

 

【回顧】

 

IMG_2781.jpg

 

◎⑥ジオグリフ 複勝¥20,000

◎◯▲からの3連複フォーメーション

 

予想段階では▲ルージュと複勝2点と書いていただけに悔しさも残ります。この7.3倍は取らないといけなかったかな。

ルージュはタイミングとしてピンパー色が強かったので3連で引っ掛ければというイメージで本線は本命のジオグリフに絞ったという形です。

 

昨年は前週の宮記念でかなり浮きが出て、その余勢で本命のラーグルフと対抗のダノンザキッドの単複1:9均等買い。心理的にも資金的にも余裕があるからこその大らかな打ち方だったと思います。

今月は金鯱賞プログ単こそありましたが、月間通して個人的に良い勝負が出来ていなかったので最終週に力み過ぎたような形になりました。

 

勝負所でしっかりとカチ込む事、その裏で資金管理と運用の計画。

4月からは主戦場としていないクラシックが始まるのでメリハリをつける練習にちょうど良いかなと。

 

 

 

1着:ベラジオオペラ SM SC

2番手先行押し切りというSを強調したかなりの力技。

ただ破壊的なSというイメージは薄い馬なので、(ここまでで既に重賞3戦3連対だし)ここから連チャンというよりは今回の短縮格上げを前に行く逆位置取りの反動の方が心配。

一応SCの可能性まで見ておく。

 

 

2着:ローシャムパーク LS(C)

精神力補完の体力主導LS系。この馬のタイプ的に大阪杯という舞台で最内枠から好走するならこの形しかないという捲りで馬もそれに応えて見事に2着。スワーヴリチャードと近いかな。

延長ベターな個体だしまだ鮮度も高いのでこの後の宝塚は期待して良い。

 

 

3着:ルージュエヴァイユ SL

位置取りこそ違えど、前哨戦を人気で大敗して一気に巻き返すというダノンザキッドをコピーしたような形。

あくまで昨年の3戦がピークで、今年は不安定さを増しながら単発の激走があと1〜2回あるかなというイメージで。元々フィジカル主導で精神的に良質という馬ではないので、爆発力があるからと執拗に追いかけない方が良さそう。

 

 

4着:ステラヴェローチェ LM量

メイン所のローテでリズムと高揚感をしっかり持って来たのが効いたのか短縮でも位置を取れたS系ベラジオ。それに対して延長ではあったが裏路線からの一気の格上げとなった量・L系のステラはレースにスムーズに入る事が出来ずに結局後方から。枠とタイプ(体力云々)が違うだけで構図としては後方からそのまま凡走したミッキーゴージャスと大きく変わらない。

単純な短縮・延長だけでなくその馬のタイプとそこまで歩んできた過程の差が出たという事で。

今回の4着も菊・有馬と同じように体力系の雪崩込みの域を出ず、明確にダウン向きの馬らしい挙動。道悪や少頭数やダウン等のL的条件で評価していく。前走こそ勝ち切ったが基本的には単より複向きの個体イメージ。

 

 

5着:ジオグリフ CL

他馬に比べて減点材料が少ないという事で評価していたので、ベラジオのS先行激走、Lローシャムの捲り、ルージュのS反発と他馬の激走が3つもあればこのあたりの着順に落ち着くのも仕方ない。

今回は枠、臨戦、タイプどれを取ってもベストだったと思う。単純に能力不足。

 

 

7着:ソールオリエンス LS量

捲った事自体は良かったが馬体減のタイミングと重なってしまったのが残念という結果。このタイミングでデビュー以来最低体重というのはよろしくない。

近走はずっと後方続きだったので今後に向けて良い材料になれば。

あとこの馬が仮に中山記念ではなくて京都記念に出ていたと仮定した場合3着だったというイメージは持っておこうと思う。過大評価しない方が良さそう。

 

 

8着:スタニングローズ MC

休み明けによる精神的な熱量の不足をカバーするためには逃げて馬群に入らない(摩擦を避ける)形は悪くなかったと思う。その手に出られたらやられるかもとレースを観ていて思った。

ただこの馬はG1馬といっても量や体力ではなく精神力依存のタイプなので、休み明けぶっつけで混戦のG1でいきなりというのは肉体面の対応が厳しかったというイメージ。

3ヶ月以上を休み明けとするなら同じ休み明けでもタスティエーラの菊は京都3000という緩い条件。休み明けぶっつけの取捨はこの辺りで線引き出来そう。

 

 

エピファニーは一本調子なS系なので短縮外枠で。ガイアフォースのイメージなので単調な条件ならダートでもいけそう。

 

タスティエーラは予想記事でも書いた通りエネルギー枯渇のイメージでしばらく静観。スペースでも話したのでもし良かったら録音聞いてください。

 

ハーパーは有馬からの休み明け直行で精神面の熱力不足が響いてか、短縮というのもあって位置を取れず。ステラとスタニングの欄で書いた事の応用で。

個体のタイプと阪神内回り2000多頭数G1というレース質がベストフィットという事だけでこの馬とスタニングの2頭を選んでいたらアウトという良い学びが得られました。