【ラジオNIKKEI賞2018/出走予定馬分析】(個人的)菊花賞最大の惑星候補が夏の福島で強気の先行力を披露する!?

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2018年7月1日(日) 福島競馬11レース

第67回 ラジオNIKKEI賞(GⅢ) 福島芝1800m

 

《ラジオNIKKEI賞2018/レース展望》

少し前まではダービーに間に合わなかった馬やデビューが遅くクラシックには間に合わなかった馬たちが集結し、そういった馬たちが激しいレースを見せることから『残念ダービー』と呼ばれることが多かったラジオNIKKEI賞でしたが、一昨年のゼーヴィントや一昨年のアンビシャスのように近年はダービートライアルからここを使って秋に備える馬が増えており、秋の大舞台に向けての登竜門的意味合いが強いレースとなっています。さらに近年は馬場整備能力向上の影響で福島コースの馬場が非常に高速化しており、さらに開幕週で馬場がきれいなこともあって好走血統にも偏りが出てきているため、土曜日の勝ちタイムと好走馬の血統構成はしっかりチェックしておく必要性が高くなっているのも事実でしょう。今年は年明けデビューながら前走の山藤賞を一マクリの豪快な競馬で快勝し、2戦2勝とまだ全く底を見せていないフィエールマンが人気を集めそうですが、16年ゼーヴィント、17年セダブリランテスと2年連続勝ち馬を送り出している『シルクレーシング』の隠し玉とも言えそうなキューグレーダーや、前走の京都新聞杯では案外だったものの素質は確かなケイティクレバーなども虎視眈々と勝利を狙っており、さらには伏兵陣もまだ底を見せていない馬が多いだけに馬券での配当面も含めてなかなか面白いレースになりそうなのは間違いないでしょう。近年はなかなかこのレースの好走馬から後のGⅠでの好走馬が出ていませんが、そろそろ秋の菊花賞や天皇賞・秋などの有力馬として名乗りを上げるような強い勝ち方をする馬の誕生にも期待してみたいと思います。

 

《ラジオNIKKEI賞2018/予想オッズ》

 

①人気 フィエールマン    2.6倍

②人気 イェッツト      4.2倍

③人気 ケイティクレバー   5.2倍

④人気 メイショウテッコン  5.5倍

 

《ラジオNIKKEI賞2018/出走予定馬分析》

 

🐎フィエールマン(牡3)

騎手:石橋脩 調教師:堀(美浦)

デビュー戦ではゴール前4頭横並びの1戦を向こう正面で早めに2番手に押し上げる強引な競馬ながらも押し切って勝利を飾り、2戦目となった小回りの中山1800mで行われた山藤賞ではスタートで他馬から2馬身近く出遅れて後方追走を余儀なくされましたが、3コーナー過ぎ辺りから外を回って押し上げる厳しい展開になりながらも直線外から一気に前を交わして先頭に立ち、坂を上って一気に後続を突き放すとゴール前は抑える完勝で無傷の2連勝を飾りました。まだキャリア2戦ながら全く違うコースや展開で結果を残している自在性は大きな武器と言えそうで、福島コースは初出走となりますが同じ右回りで直線急坂が待ち構える中山コースで結果を残しているので問題ないでしょう。スタートにやや不安な面があるのは事実ですがまだ能力的に全く底を見せていないのも事実であるため、ここをアッサリ通過するようであれば秋に向けて大きな期待ができる1頭となりそうですね。

 

🐎メイショウテッコン(牡3)

騎手:松山 調教師:高橋忠(栗東)

4走前の梅花賞では後の日本ダービー4着エタリオウやフローラステークス勝ち馬サトノワルキューレ相手に逃げ切ってその能力を早くから証明し、前走の白百合ステークスでも得意の単騎逃げに持ち込むとそのまま淀みない平均ペースの逃げに持ち込むと、直線では余裕十分に後続を3馬身突き放す完勝でオープンクラス初勝利を飾りました。とにかくスタートしてからの二の脚が速く、ペースや展開に関係なく先手を奪える先行力は小回りの福島コースにおいて大きな武器になるのは間違いないでしょう。これまでクラシック戦線でも好走している馬たち相手と好勝負していることから能力の裏付けがあるのも心強く同型馬であるケイティクレバーの存在は気になるところではありますが、上手くコントロールできさえすれば非常に有力な1頭になるのではないでしょうか。

 

🐎イェッツト(牡3)

騎手:蛯名 調教師:金成(美浦)

 

デビュー戦勝利直後の京成杯では後の皐月賞3着ジェネラーレウーノや日本ダービー3着コズミックフォース相手に僅差の3着に好走し重賞級の能力は既に証明していたものの、次走の500万条件戦で露呈したように気性面の幼さも同時に併せ持つ同馬ですが、前走のプリンシパルステークスでは再びコズミックフォースと僅差の3着に好走し、改めてその能力がクラシック上位馬と遜色ないことを自らの走りで証明しました。2400mのゆりかもめ賞で直線伸びを欠いたことからも本質的には中距離向きの馬と言えそうで、今回1800mに距離短縮するのは間違いなくプラスに働くでしょう。血統的にも父カンパニーが同レースで2着に好走したことからもコース適性が高そうなのも魅力で、父が晩成傾向が強かったことからこれからの伸びしろが大きいのも追い風と言えそうです。他馬と比べると賞金加算が絶対であることから本気度が高そうなのも大きく、個人的には頭から狙ってみたい1頭です。

 

🐎グレンガリー(牡3)

騎手:津村 調教師:萩原(美浦)

今回と同コースである福島1800mの未勝利戦で初勝利を挙げた勢いそのままに臨んだ前走のホンコンジョッキークラブトロフィーでは初の古馬相手の500万条件戦となりましたが、スローペースを見切って積極的に2番手から運ぶレースを見せると直線早めに先頭に立ち、そのまま後続に全く差を詰めさせずに押し切る完勝で2連勝を飾りました。今回の舞台と全く同じコースで勝利していることからもコース実績に関しては他馬と比べて有利と言えそうで、ペースに合わせて先行する競馬も控える競馬もできる自在性は大きな武器となりそうです。ハービンジャー産駒で小回り適性が高そうな血統背景も魅力で、4/20生まれに加えて年明けデビューだったこともあってこれからの成長力といった面でも期待ができそうで、秋の菊花賞戦線を見据える意味でも注目の存在と言えそうですね。

 

《現時点での本命馬》

 

この馬 ⇒ 

 紹介文冒頭「」にて公開中!(98位くらい)

 

前走の白百合ステークスでは少頭数ながら前半アイトーンと2頭でハナ争いを演じた影響か平均ペースで馬群が縦長になる展開となり、4コーナー手前から自ら早めに仕掛けて後続に脚を使わせるスタミナ勝負に持ち込むと直線ラチ沿いからしぶとく二の脚を使って後続を突き放しての3馬身差の圧勝を飾りました。2着サラキアはチューリップ賞、フローラステークスで共に4着と好走、さらに3着アイトーンも若葉ステークス勝ちに加えて皐月賞8着と2頭ともに世代上位の能力の持ち主で、それらを完封した同馬の能力がトップクラスであるのも疑いようのない事実だと思います。ある程度速い流れで逃げながらも直線しっかり二の脚が使える先行力は小回りの福島コースにおいては非常に大きな武器となるのは間違いなく、2400mで勝ち鞍があることからスタミナ勝負の消耗戦となっても全く問題なさそうで、先行力に定評のある松山騎手と共に強気の早め先頭からの押し切りに期待したいと思います。