■第65回毎日杯(GⅢ)

本競走は1954年に4歳(現3歳)馬によるハンデキャップの重賞競走として創設され、翌1955年より負担重量が別定重量に変更された。1970年までは主に6月の阪神競馬場・芝2000メートルで行われていたが、1971年より3月の阪神開催に変更された。開催時期が3月に繰り上げられたため、本競走は春の大レースを目指す3歳馬が参戦する重要な前哨戦に位置付けられた。なお、2007年より新設された阪神競馬場・芝外回りコースの1800メートルに舞台を移して行われている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第65回毎日杯(GⅢ)

2007年より阪神競馬場・芝外回りコースの1800m施行の過去11年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。1番人気の勝率45.5%、連対率63.3%、複勝率に至っては81.8%と抜群の信頼度です。1番人気の平均着順も2.2着となっており、該当馬は、この時点で推奨確定かもしれません。平均単勝配当514.5円、平均馬連配当2797.3円となっており、最高複勝配当も2015年「ミュゼエイリアン」(7番人気)1400円も示す通り、軸馬は無駄な穴狙いはせず、無難に選んだ方が得策といえそうです。 最高馬連配当は「アイアンルック」(1番人気)と「ゴールデンチケット」(12番人気)の組み合わせでこのレース唯一の万馬券12300円の記録がありますが、「ゴールデンチケット」(12番人気)は血統背景など買える要素はあったため、データ線上にいた該当馬の人気が無かった場合には、同様においしい馬券にありつけるのかもしれません。軸馬固くて、紐探し。馬券セオリーも含め、データ理論向きのレースともいえます。


脚質からの傾向です。逃げ馬の連対実績はありません。先行より追込み、追込みより差しの連対率が高く、最後の直線での攻防が見ものです。今年は道中は落ち着いた流れで、上がりの勝負となりそうな展開のため、以下ファクターを追加して分析してみたいと思います。


上がり3ハロンと連対率の関連性のデータをみると、上がり3ハロン1位で走破した該当馬の連対率は66.7%、複勝率も91.7%となっており、差し、追込み問わず、過去の上がり3ハロンのデータ比較で、より的中へのアプローチが図れるかもしれません。出走馬全ての最高上がりタイムデータの分析はもちろん行いますが、時間があればデータ掲載も行う予定です。今年は逃げ馬不在でスロー濃厚。重、不良馬場コンディションにならない限り、強烈な上がり勝負になると思われますので、予想をする行う上で、大変重要なファクターであると、お伝えをしておきます。


キャリアからの傾向です。連対実績は2戦~5戦に集中しており、特筆すべきはキャリア2戦で、連対率30.0%、複勝率は50%となっています。連対実績は3例で、2009年「アイアンルック」が新馬(芝1200m)優勝、アーリントンカップ(GⅢ/芝1600m)4着から同レース優勝、2012年「マウントシャスタ」が新馬(芝1800m)、アルメリア賞(500万下条件/芝1800m)2連勝から、2013年「ガイヤースヴェルト」が新馬(ダート1800m)優勝、500万下条件(ダート1600m)2着から同レース2着となっています。連勝実績に特に拘る必要は無く、新馬戦の勝ち方やレース内容で取捨選択が必要なため、参考程度に押さえる程度で結構です。キャリア10戦を超えない限りは、割引く必要はありません。



前走クラスと着順からの傾向です。前走未勝利戦からの出走ローテーションで連対実績はありません。また、新馬、500万下条件からの出走ローテーションで優勝実績は無く、優勝馬は全て、GⅢ、GⅡレース出走からのローテーションとなっています。前走下級クラス出走のローテーションでは、3着以下に敗れた場合の連対実績はないため、該当馬は即切りで問題ありません。また、前走グレードレース出走ローテーションのケースで、仮に着外に敗れた場合でも連対実績はあるため、即切りは厳禁です。連対実績から、GⅢ戦であれば6着以内、GⅡ戦であれば7着以内が割引なしの連対圏内と考えて良さそうです。最後に、オープン特別レース出走ローテーションからの連対実績はないため(3着が1回)、該当馬には大幅な割引が必要であると結論付けておきます。

上記より、砂短(satan)の推奨馬は以下の通りです。

砂短(satan)の推奨馬
砂短(satan)
「アルムフォルツァ」「インディチャンプ」「ギベオン」「シャルドネゴールド」「ブラストワンピース」「ユーキャンスマイル」の6頭です。

※以下補足
※「アルムフォルツァ」は連対実績の無い未勝利戦からのローテーションも、2000m戦を2回使われ、初戦の上がり3ハロンは33.6秒と今回のレースに必要なポテンシャルを示しており、さらに前走は22週の休養明け、阪神芝コースで上がり3ハロン34.8秒で優勝。太めも絞れ、今回はさらに切れ味が増すとみています。ローテーションによる、大幅な割引も、その他データ上の割引がないことから、推奨馬といたします。
※「インディチャンプ」は回転の良いフットワークで抜群の推進力がありますが、思ったより突き抜けないところをみると、もう少し距離があったほうが良いのかなぁと個人的には思っています。データ的には何の問題も無いため、推奨馬といたしますが、前走は平場の500万下条件戦で、着差を考えれば人気ほどの信頼度はないとみています。
※「ギベオン」は前走フリージア賞(500万下条件)を上がり3ハロン33.7秒で差しきり勝ち。負かした「マイネルファンロン」がスプリングステークス(GⅡ)3着の結果を考えれば、既に重賞級といってもおかしくありません。破壊力はここでも上位とみて推奨馬といたします。
※「シャルドネゴールド」は前走500万下条件戦(阪神芝2000m)を上がり3ハロン34.5秒で差しきり勝ち。能力は、ここでも上位で、前走から少し間隔が開きましたが、2月下旬より入念に乗り込んでおり、8分以上は仕上げてくるとみています。有力馬の中では唯一前目で競馬をすると思われますが、前走くらいの足を使えば勝負け可能と判断し、推奨馬といたします。
※「ブラストワンピース」は芝レース2戦2勝も、前走距離が気になります。仕上げもキッチリではなく、いかにも余裕残しで、陣営の狙いは先々かもしれません。それでも初戦、2戦目と良い足を使っており、データ上は問題なく及第点にはあるため、推奨馬といたします。
※「マイハートビート」「テイエムディラン」は前走若駒ステークス(オープン)の2,3着馬。逃げた勝ち馬「ケイティクレバー」の上がり3ハロンが34.8秒を考えれば、もっと良い足を使っても良さそうですが、それぞれの上がり3ハロンは34.7秒、35.1秒と伸びてはいるものの、強力な決め手やインパクトは感じさせません。同レースの阪神コースでは更に切れ味が落ちるとみて、ここでの勝負けは難しいと判断。両馬共に推奨馬より除外させていただきます。
※「ユーキャンスマイル」は2連対の実績がある、つばき賞(500万下条件)優勝からのローテーション。ただしレースレベルは低く、血統的には将来性はあるものの、現時点では足りないとみています。データ上は及第点にあるため推奨馬とはいたしますが、連下以上の評価はないと申し上げておきます。

砂短(satan)
最終決断はこちらよりご覧ください。
※障害競走・地方開催の重賞は含みません
※予想結果(予想印)につきましては、最強競馬ブログランキング(※外部サイト)で03月23日正午より閲覧可能です。

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