■第79回優駿牝馬(オークス)(GⅠ)

牝馬クラシックレースの第二弾として行われる優駿牝馬(オークス)は、イギリスのオークスに範をとり創設された競走である。1938年に4歳(現3歳)牝馬限定の重賞競走「阪神優駿牝馬」として創設されたのがその前身で、創設当初は阪神競馬場・芝2700メートルで行われていたが、1940年に2450メートル、さらに1943年に2400メートルへと短縮された。その後、1946年に舞台を東京競馬場に移設したことに伴い「優駿牝馬」に改称され、1965年から(オークス)の副称が付くようになった。開催時期は、創設時から1952年まで秋に行われていたが、1953年から諸外国と同じ春の開催に繰り上げられた。
牝馬クラシックの中で、1600メートルの「桜花賞」が最もスピードのある繁殖牝馬の検定競走であるなら、2400メートルの「オークス」はスピードだけでなくスタミナも兼ね備えた繁殖牝馬を選定するためのチャンピオンレースと言える。競走名の「オーク(Oak)」は、樫を意味する英語。英ダービーの創設者である第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレーは、樫の森が茂るオークスと呼ばれる土地を所有していた。1779年、彼はエリザベス・ハミルトンと結婚した際に、その記念として競馬を開催することを思い立ち、その中に夫人の希望を入れ、3歳牝馬のレースを行い、これをオークスと名付けたことが由来とされている。
※上記JRAレースの歴史より抜粋

■第79回優駿牝馬(オークス)(GⅠ)

同コース、同距離施行の過去20年分のデータより以下ファクターからの分析結果を見てみましょう。


人気からの傾向です。連対分布は9番人気以内に集中しており、連対率は1番人気が50%、2番人気が35%と3歳牝馬GⅠの中ででは比較的人気サイドで収まる傾向といえます。平均単勝配当1039.5円、平均馬連配当7710.0円で、2011年「エリンコート」(7番人気)と「ピュアブリーゼ」(8番人気)の組合せで馬連42750円の決着となった以外は、基本的に5番人気以内の該当馬が必ず連対しており、連軸には5番人気以内からの選択が無難といえそうです。馬券セオリーとしては5番人気以内の連軸から9番人気以内の該当馬へ、数点流しを推奨いたします。また、連対分布より10番人気以上の該当馬については割引の判断といたします。


馬番からの傾向です。特に顕著な偏りは見られませんが、8番、11番の連対実績「0」は目立ちます。このファクターでの割引判断はいたしませんが、迷った時のファクターには利用出来そうです。




脚質、4角ポジションからの傾向です。逃切りの実績といっても向こう2角2番手から向こう正面で先頭に立ち、そのまま押し切った2004年「ダイワエルシエーロ」のみで、筆者の記憶では、たいぶ古くなりますが、パッと浮かぶ程度で1975年「テスコガビー」や1991年「イソノルーブル」くらいしか思い出せません。もちろん20年以上前の実績でこのファクターには何の関係もありませんが、近年の傾向を見る限り、逃げ、先行脚質は有利とはいえず、差し、追込み決着が主流といえます。また、傾向より、上がり3ハロン地点で1.5秒差以内であれば十分届くコースではありますが、過去のレースで上がり3ハロン34.5秒以内をマークしたことがなければ、同レースでの連対は厳しいといえそうです。ここでは過去の競走成績で、上がり3ハロン34.5秒以内の実績皆無の該当馬を大幅な割引としておきます。


キャリアからの傾向です。連対分布はキャリア3戦以上から9戦以下になりますが、4戦以上から8戦以下に連対は集中しています。特にキャリア4戦は際立っており、該当馬には要注意です。ここではキャリア3戦以下、及び9戦以上の該当馬を割引判断としておきます。



前走クラスと着順からの傾向です。下級クラスをステップとしたローテーションの該当馬の連対実績はありません。オープンクラスをステップとしたローテーションは、過去連対実績より「桜花賞(GⅠ)」「忘れな草賞(オープン特別)」「フローラステークス(GⅡ)」「スイトピーステークス(オープン特別)」の4レースで、過去20年間これ以外のレースからの連対実績はありません。また「「桜花賞(GⅠ)」以外のレースは全て前走3着以内が連対条件となっているため、ここでは前走下級クラス出走の該当馬、及び前走オープンクラス出走で、且つ出走レースが「桜花賞(GⅠ)」以外レースを、4着以下の該当馬は即消しの判断としておきます。

砂短(satan)
砂短(satan)の最終考察結果、及び結論はこちらです。
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