~前回までのあらすじ~
冷徹な男マイケル・G・ジョーンズの罠に掛かり行方不明になったNソウル加藤を探すべく、入社5年目の塚山は山の奥深くに入り込み銃を持った男に遭遇する。
しかしその男はNソウル加藤ではなかった。塚山はその場に偶然あった斧で何とかその男を倒し、さらに山の奥深くに入っていった。スマートフォンも圏外、やがてバッテリーも無くなり夜になりつつあった。しかも雨が降り始め、このままでは命の危険もあるという所で洞窟を発見した。雨宿り、そしてその夜をやり過ごす為に洞窟に入るとそこに一人の男が座っていた。
塚山はその男に話しかけるも、反応が無い。フードを被った男。塚山は声を掛けつつ肩を叩いた。そしてその男は前に倒れた。死んでいたのだ。驚いて後ろの飛び上がる塚山は、その男が握りしめていたものを見て愕然とした。その手には干からびたにんにくがあった。
エビゲイラだ。原田エビゲイラがこんな山奥で死んでいたのだ、その理由は全く分からない。
Nソウル加藤を探していてまさか原田エビゲイラの遺体に遭遇するとは。
原田エビゲイラの消息も不明にはなっていたが、その存在は社内でタブーであった。彼は金を盗んだのだ。遺体はミイラの様になっており、本当にエビゲイラかどうかは分からない。ただ以前彼は京都は嵐山を観光中に「そんな風に死ぬなら、いっそそんな風に死ねたら満足じゃない」と言っていた事がある。にんにく。
塚山は遺体を奥に運び、雨の降る外を眺めながら眠りについた。
Nソウルはまだ見つかりそうになかった。
つづく
冷徹な男マイケル・G・ジョーンズの罠に掛かり行方不明になったNソウル加藤を探すべく、入社5年目の塚山は山の奥深くに入り込み銃を持った男に遭遇する。
しかしその男はNソウル加藤ではなかった。塚山はその場に偶然あった斧で何とかその男を倒し、さらに山の奥深くに入っていった。スマートフォンも圏外、やがてバッテリーも無くなり夜になりつつあった。しかも雨が降り始め、このままでは命の危険もあるという所で洞窟を発見した。雨宿り、そしてその夜をやり過ごす為に洞窟に入るとそこに一人の男が座っていた。
塚山はその男に話しかけるも、反応が無い。フードを被った男。塚山は声を掛けつつ肩を叩いた。そしてその男は前に倒れた。死んでいたのだ。驚いて後ろの飛び上がる塚山は、その男が握りしめていたものを見て愕然とした。その手には干からびたにんにくがあった。
エビゲイラだ。原田エビゲイラがこんな山奥で死んでいたのだ、その理由は全く分からない。
Nソウル加藤を探していてまさか原田エビゲイラの遺体に遭遇するとは。
原田エビゲイラの消息も不明にはなっていたが、その存在は社内でタブーであった。彼は金を盗んだのだ。遺体はミイラの様になっており、本当にエビゲイラかどうかは分からない。ただ以前彼は京都は嵐山を観光中に「そんな風に死ぬなら、いっそそんな風に死ねたら満足じゃない」と言っていた事がある。にんにく。
塚山は遺体を奥に運び、雨の降る外を眺めながら眠りについた。
Nソウルはまだ見つかりそうになかった。
つづく