競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

日経賞 2018 出走予定馬:キセキ&ルメール想定

time 2018/03/19

日経賞 2018 出走予定馬:キセキ&ルメール想定

日経賞の出走予定馬展望

第66回 日経賞(GII)

日程2018年3月24日()

コース中山芝内2500m

予想用・出走予定馬一覧

キセキ(ルメール想定)

昨年はド不良の菊花賞で見事に踏ん張り勝利をものにしたキセキが日経賞に出走予定だ。菊花賞では消耗戦を制したが、その後前走の香港ヴァーズではその反動もあったか9着と惨敗。そこから立て直して今年初戦となるが、新コンビとなるルメールの手で復活への軌跡を描けるか。

菊花賞はかなり極端な競馬になっているので、良くも悪くもあまり当てにはしづらい。神戸新聞杯ではレイデオロに完敗の内容ではあるので、少なくとも世代でトップクラスかどうかはまだ何とも言えない。

菊花賞(GI)1着

京都芝外3000m不 18頭7枠13番
3:18.9 64.1-68.8(FA13.76)-66.0 H^2
13.2-12.6-12.0-13.1-13.2-13.5-14.5-14.3-13.5-13.0-13.1-12.9-13.4-12.7-13.9

菊花賞は不良馬場の中で、それも恐らくここ数年ではトップレベルで極悪馬場だった。時計も例年の菊花賞よりは15秒近く遅いわけで、それだけ長く走ることになったという点でも消耗度合いのきつい競馬だったといえる。細かく見れば1.9とかなりのハイ、中盤では息が入って後半も消耗してはいるが13.4-12.7と直線で少し加速はしていると。

13番枠から出負けして後方からの競馬となってしまう。そこからある程度リカバーして進めるがそれでも後方集団の中目で我慢の展開。1周目のスタンド前でミッキースワローをマークするような感じで直後を進めていく。向こう正面の段階でミッキーの外で少し我慢しつつ、先にミッキースワローを動かせてその後ろで3角。3~4角でもミッキーの外から目標にするような感じで、4角で手を動かして好位列で直線。序盤で追い出されるがここではまだジリジリ、それでも先頭列に並びかけるとL1でばてずに抜け出しての勝利となった。

まあここまでタフな馬場で速いラップをとわれないとなると、純粋な3000mを走り切るスタミナ面(パワー型の基礎スピードとポテンシャルだけ)が問われたかなと思うし、ミッキーを目標にしてロスがあっても馬場の良い外々を回して最後まで走り切ったな、という感じ。もともとルーラーシップ自体ゲートが甘めでポテンシャルやトップスピードの持続力で勝負していたが、この馬もその点では父に近いのかなと。

神戸新聞杯(GII)2着

阪神芝外2400m良 14頭4枠5番
2:24.9(+0.3) 61.4-58.6 S^3
12.9-11.8-12.2-12.4-12.1-12.3-12.3-12.2-11.9-11.3-11.4-11.8

3走前の神戸新聞杯ではダービー馬レイデオロに完敗の2着だった。ペースは2.8で超スロー、ラップ推移的に見てもL3最速で4F戦、後半特化だがそこまで速いラップを問われず分散する感じにはなっている。

5番枠からやや出負けしてそこから無理せずに後方の内目から進めていく。向こう正面でも内内で我慢、少し掛かりながら追走も前のベストアプローチとの間にしっかりとスペースを取って3角に入っていく。3角では徐々に差を詰めるがベストアプローチの手ごたえが微妙でなかなか上げられないまま中団で直線。それでも序盤で内から上手く捌いて徐々に押し上げ好位列、L1では抜け出したレイデオロの直後のスペースを取って伸びたいところだったが差が詰まらずの2着完敗だった。

L1はレイデオロも落としているので最短距離を通して進路もL2の段階では取れていたのでもうちょっと差し込んでほしかったが…という感じ。こちらは権利が必要、夏場を使ってきた強みもあったし。ただ、結果的に強敵といっていいダンビュライトは撃破できたともいえる。世代でトップ、現役でトップとかそういったところまで求めるのは微妙だが、少なくともこの時点で2番手グループの筆頭ぐらいの競馬ができていたと思う。レイデオロもジャパンカップで強い競馬の2着だからね。古馬相手でも通用する目途はすでに立てていると。

香港ヴァーズ(GI)9着

シャティン芝2400m良 12頭3番枠
2:27.7(+1.5) 62.88-58.45 S^3
25.66-24.32-25.80-23.74-23.56-23.15

前走の香港ヴァーズは内容的には何一ついいところがなかった。ペースは4.43で、スタート後の計測地点の誤差を1秒ぐらい補正するとしても3.4で超スローはまず間違いない。後半L6-5地点で23秒台に入っているのでここからハロン11秒台後半をキープしながらL2-1区間でもう一段の加速という感じだろう。恐らくだがドスローの2段階加速戦に近いと思う。

3番枠から出負けして前のスペースを当然取れずに後方に下げながら、最終的に最後方に近いところで進める形になる。レース全体がドスローなのに最後方での競馬となり、向こう正面でようやく外からスーッと押し上げて3角まで持って行くがこの時点で前はペースを引き上げていて、押し上げきれず中団外で3角。3~4角地点では既に11秒台に入っている流れで中団の外々とロスが多い、4角で追い出されるが手応え怪しく肩鞭。序盤で伸びる感じは全く無く沈んだ。

あそこまで序盤で苦しい位置取りになると難しいのと、ハイランドリールら前の馬がある程度向こう正面での動きを予測していて、ミルコが動いた段階で前もペースを引き上げている(向こう正面後半区間で既にFAは11秒台に入っていた)。当然押し上げきれずに3~4角で速いラップをある程度踏む中で外々を回す羽目になったと。これが展開的に響いているのは間違いない。もちろん、新潟の信濃川特別で見せた強烈な後半のTS持続が念頭にあったと思うんだが、流石にこのレベルで捲り切れず、3~4角もそこまで急ではないのに終始ロスがあってしかも前にペースを上げられて、という形ではロスが多すぎた。もちろんこういう苦しい競馬になってしまった要因はひとえにゲートの拙さにある。それだけでなく菊花賞の反動というのも考える必要はあるんだが、展開的に難しい競馬になったのも確かだと。

2018日経賞への展望

ここが試金石の一戦にはなる。GI馬といってもやはりあれだけ特殊な馬場で行われた菊花賞…本当の意味での実力なのかどうか?というのはどうしても出てくる。ただし、神戸新聞杯はロスなく立ち回ったにせよダンビュライトを撃破しているわけで、菊花賞の様に3000m全体の消耗戦ではなく後半勝負となっても4歳世代では上位にいるのは間違いない。今の4歳世代の快進撃を考えればこのメンバー構成なら当然チャンスはあるだろう。トーセンバジルはここ2走は割とうまく立ち回ってのものだし、サクラアンプルールも有馬は不利を受けたとはいえ中山記念が少し物足りない。ゼーヴィントも2500の距離がどうかはあり、ソールインパクトも後半勝負では分が悪い。ガンコやロードヴァンドールといった面白い馬も存在するが、力を出し切れればポテンシャル面でも最上位なのかなと。後はとにかく海外遠征明け、菊花賞の反動からの回復ができているかどうか。1週前追いではCWでハードに追われて79秒台、ラストも11秒台でまとめているが内目を立ち回っている。直前追い切りでの動きは注視したい。ルメールに変わったことで前半のゲート、中盤での動きをどう考えるかも一つカギになるが、一応現時点では連下としておいて他を探しつつ最終的に判断したい。

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